フィリピン絵画制作記
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制作をはじめて10日ほど、ぼちぼちバタンガス州の取材をはじめました。
さて、クライアントの最初の依頼はこんな感じでした。1、↑ 浜松の絵をもとに、横に大きな絵を描く。
2、奥さんの実家は養豚場を経営してるので、飛んでいるマグロをブタに変える。
最初はこの2つくらいでした。
それにしても、羽の生えたブタが空を飛んでる依頼とは、頼むクライアントもタダ者ではありません。あ@花さんところは夫婦で10分間、大笑いしたそうですが、頼まれたわたしもピッグり・・・なんて、ウフッ♪
先に頼んだように、10日めくらいには養豚場やリパのマーケットを取材しに行くことにしました。養豚場はリパから車で30分、サン・ホセという場所にあります。子豚はかわいい♪
よく散らかってる部屋のことを「ブタ小屋みたい」と言いますが、実際のブタくんは清潔好きで、ブタ小屋は常に掃除がなされて衛生にも気を使われています。
私はよくイラストにブタくんを描くのですが、実際のブタは耳が意外に大きいこと。
それに目がけっこうコワいのに驚きました。
あのハンニバルシリーズでは、サルディニアの人食いブタが出てきましたが、小屋の中に入れられたら大けがをするでしょうね。
「あしたのジョー」では、矢吹丈が少年院で飼ってるブタを解放して脱走をはかる場面があり、それを力石徹がパンチでブタを気絶させるのですが、あれは実際のブタを知って書いたのですね。
ブタ小屋を見てると、けっこう色々なアイデアが浮かんでくる気がしました。
それにしても空飛ぶマグロはけっこうリアルに描いたけど、空飛ぶブタはリアルに描けないな。そんな風に感じました。
ブタ小屋は番犬が放し飼いになっていて、みんな狂犬病の予防接種を受けているそうですが、ワンワン吠えられるのは気分の良いものではありません。
犬は逃げると追いかけてくる習性があるので、ホントはビクついてるくせに、なるべく堂々とふるまって・・・あああ、近づいてくんなよ〜。
あっち行けよ〜、たのむからああああ!
ブタ小屋は広い農園の一部にあって、マンゴーやバナナが植えられています。
バナナと椰子というのは姿がよく似ているのですが、よく見ると葉っぱの生え方がまるで違う。
それにしても、すぐ描けてしまうかなとタカをくくっていたのが、南方の密林を見ながら、「これを残り2週間弱で描くのは大変だぞ」と思ってしまいました。
どの木を主役にして描こうか。
畑を見ながらそんなことを考えました。
バナナを入れたら、ぐっと南国の絵になりました。
絵の方向性がハッキリとした瞬間です♪
フィリピン絵画制作記
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画伯滞在中に、料理の腕も振るっていただきました。何品かのうち特に好評だったのが写真のかぼちゃをつかってのスープです。緑のパパイヤはスープや炒めもの、漬物(アチャーラといい日本のなますに似ている)などにします。
大澤さん、おはようございます!
おお!
あのカボチャスープは写真のカボチャで作ったのですか!
知らなかった(笑)。
あのカボチャ、持ち帰るのを忘れたのが残念です。
薄味の煮物などにすると、また美味しいんだけど♪
和カボチャの一種がフィリピンで見られるのは驚きでした。