週末、京橋のアーティゾン美術館で開催中の「ブランクーシ〜本質を象る」を見てきました。
ブランクーシは美大時代から好きな彫刻家でしたが、まとまって開催するのが難しい作家なようで、こうした個人の展覧会ははじめてでしたが、いや、素晴らしいの一言ですね!
ブランクーシは一般的には抽象彫刻、モダンアートの部類に線引きされやすい作家です。しかし実は作品すべてが具象作品であり、さらに一般的なモダンアートにあるような難解な作家ではありません。
「現代美術はよくわからない」
ブランクーシ展は、そう思ってる方にこそ見てほしい展覧会でした。
私は展覧会を見終わったあと、妻に「ブランクーシのどこが良かった?」と聞かれたのですが、しばらく考えてこう答えました。
むずかしいことはヌキにして、彫刻のつるつるした材質感はたまりません。
金属の彫刻は、見る角度によって輝きが変わり、時にレーザービームのような光が目に飛び込んでくるのは何とも言えない快感です。
シンプルな中に、さまざまな物象が入り込んだ作品とでも言いましょうか。
ブランクーシ展は7月7日まで開催。
必見です!