もののけカリビアンの部屋

なかのわるいたまごたち
この作品は「メキシコ風千手観音」から
「なかのわるいたまごたち」と改題致しました。
それは20数年間の年月をへて
 「アチャールくんと なかのわるい たまごたち」の元になったからです。

元来、人が描いた神仏の姿とは宇宙に存在するエネルギーをビジュアル化し
誰にでもわかるように表現したものですから

国や地域によって姿が違っているのが当然というのが
わたくしの考え方です。

ブログに詳しくその考えをアップさせています。
どうぞ、合わせてご笑覧くださいませ!

 そのため ここでは1枚の絵にモスクと教会を共存させました
でも そのせいかチキンも桃もザクロもハンバーガーもおにぎりも
なんだか仲が悪く歪みあってますね

みなさま、どうか平和を!
 

Hello Antonio!
みなさんはご存知でしょうか?
かわいいと気持ち悪いのは 髪一重だってことを

よく若い女の子が気持ち悪いものも
十把ひとからげに「かわいい」って言って
理解を絶する顔をされることがありますが
あれはそんな不適切な表現でもありません

ここでは、異形のもののかわゆさを堪能ください

不思議なもので かわいく描こうとすると気持ち悪くなったり
気持ち悪く描こうとすしたのに
人から「かわいい」と言われたりすることがあるものです



 

 大家族

 なにをしているのかと言えば「もののけの玉入れ」であります
ただし この世界の”もののけ”は
谷崎潤一郎が描く ほの暗い陰影礼讃を
まるで理解できない連中です

“もののけ”の分際で
まばゆい日ざしと青い海が大好きという
はた迷惑な連中であります

まさに連中こそは もののけカリビアン!

さらに アタマもあまりよくないため
彼らと遊ぶと疲れますので
おつきあいはくれぐれもホドホドに


 ピンボールの精霊たち

 このタイトルはザ・フーの”トミー”に収録されている
“ピンボールの魔術師”に由来します

ロックオペラと呼ばれ
70年代にはビートルズの「サージェント・ペッパーズ・・」と並び
ロック界の最高傑作とも称されたアルバムでしたが
日本での人気は今ひとつでした

でもブロードウェイ版ではロッド・スチュアートが歌っていましたね!

ポップな表現を 古典的な素材であるテンペラでやろうとした作品ですが
”Pinball Wizard“ 自体はすでにロックの古典になりました
とはいえ いつまでもポップでいられる作品も作ってみたいものであります
 


 Luna with Iguana

 メキシコ・ユカタン半島の
太陽と月の世界を表現したかった作品です

イグアナくんはユカタン半島あたりでは
珍しくもありませんが
それにしてもデカいものでした
でも慣れるとおとなしいし 猫みたいなものですね
 

Sun boy in the Sea

 

これも上の絵と同様、
ユカタンの海と空を描きたかった作品です

青い海 青い空をきらいな人間はおりません

もののけが青い海と空が好きだとしても
不思議ありませんよねえ

Floating Satan Boy

Star Boy Plays Trumpet

この2枚もメキシコはユカタン半島に惹かれて描いた作品です。

ユカタンの”ゆたかん”なことにビックリ・・・なんて、ウフッ♪

 

 

 

 お早う イボンヌ

イボンヌはメキシコで知り合った女性です。
「オレにホレてる」と勝手にカンちがいしました

おはずかしい
・・・と 前のホームページではそう書きましたが
年とともに もしかして やっぱりホントにホレてたんじゃないか?

そんな図々しい考えを持つようになりました
今となってはどちらでも良いですが
 イボンヌは大柄でグラマラスな
当時 メキシコ大学の学生でした
今はどこでどうしているのやら

 メキシコの人はスペインなどのラテン系と
現地のモンゴロイド系インディオがクロスオーバーした
メスティーソがマジョリティです

美人の多い風土としては世界有数でありましょう
 

 そういえば、メキシコ・タスコの銀細工の店にも
別の美人女性がいました

毎年タスコに来ては口説いている
見るからに おろかなアメリカ人青年がおりました
彼もいったいどうしているやら
 ちなみにこの絵は、カンクンに近い
イスラ・ムヘーレスという
女の島を意味する地を描いたものであります


カルチョの国へようこそ
  
 拙著「おちゃめなイタリア人!」のはじめに
セリエA  ユベントスとナポリの一戦をとりあげています
この絵はその時のイメージを描いたもの

ご周知のようにカルチョとはイタリア語でサッカーのこと

ラテンの濃い血の人々の持つサッカーに対する情熱は
ほとんど狂気の世界・・・


そう思っていましたがサッカーというのは
人をそんな気にさせるもののようです
この絵はそんな様子を描いたものですが
イタリア風というよりは
同じラテンでもメキシコ風に仕上がっているようです


 魔笛からの断章

 「魔笛」とはもちろん モーツァルト晩年のオペラ
モーツァルトで最高のお仕事は
誰が何と言おうとオペラでしょう

音楽がすばらしいのはもちろんですが
モーツアルトのオペラはどれもドラマ性にすぐれてます


「魔笛」もストーリーが穴だらけと言われますが
お話自体はとても面白く作られており
モーツァルトが傾倒していた
フリーメースンの思想が見えかくれしているのが
興味深いところです
 


夜の女王とザラストロ


スエーデンの巨匠 イングマール・ベルイマンの映画作品に
「魔笛」を映像化した作品があります

映画にすると どうしても話にムリがあるので
夜の女王とザラストロを夫婦という設定に変えて
「魔笛」を夫婦喧嘩の話にしていました

この絵は夫婦で仲良く踊っているようすを描きました
 

 

パパゲーノ
パパゲーノも「魔笛」の登場人物です
頭の上にのっているのは スイカのかたちをした太陽です
Watermelon Boy
この絵は前の部屋にあった「パパゲーノ」の一連の作品です
メキシコに出かけた直後に描いたもので
色調はその影響を受けています
そういえば 最近はこういう空の色はすっかりご無沙汰だな


ポートメリアンの奇跡
 ポートメリアンとはイギリスにある不思議な場所
あの昔のTV 番組シリーズ『プリズナーNo6』にも登場した場所です


七福神イタリアン

七福神とは日本の民間信仰です

恵比須 弁天 大黒天 毘沙門天 布袋 寿老人 福禄寿
場合によっては 福助を入れて八福神とするケースもあります
 

 このうち恵比須さまだけが日本神道の神さまで
弁天 大黒天 毘沙門天はインドの神さま

布袋 寿老人 福禄寿は中国のお坊さんなどと
あまり思想的な根拠はなく
現世利益を宗としたものなのです

ならばイタリア風七福神があったっていいじゃないか
と描いた作品がこれでありました

七福神カリビアン

 こちらも同じ考え方で描かれた七福神カリビアンです

ポップな七福神を描きたかったのですね


 Boy Amadeus

 アマデウス少年は 天から才能をギフトされた音楽の天才
まだ 字も読めないうちにすばらしい音楽を奏で
大人たちをびっくり仰天させます

  ああ、やっぱり音楽はいいですね

神の調べを堪能してください 


Merry  X’mas!  Miss Santa Craus!

 女性のサンタクロースがいてもいいとは思いませんか

 ミス サンタクロースはクリスマスのシンボル
ポインセチアの化身です

ポインセチアを見る時は その先端をじっくり覗いてください

ミス サンタクロースと同じ
アフロ系黒人のカオをしているハズです
ミス・サンタクロースはブラック・ミュージック系のシンガー
リズム感&スタイルともバツグンです
 

彼女のプレゼントは歌であって モノではありません

なに?
歌なんかより 金かモノをよこせだって?

ああ あなたはなんて無粋な方でしょう

なぜって ミスサンタにでっかい袋なんか似合わないでしょう
女性はあなたと違って重たい荷物はいやがるものですよ

もし あなたが男なら
逆に彼女に何かプレゼントしてあげようとは思いませんか?


夜の女王のミスサンタ!

  こちらは夜の女王に扮したミスサンタ!

バックのドイツ語は魔笛の歌詞ですが
もちろん意味がわかって書いたわけではありません

ただ 歌うパーツは「夜の女王のアリア」だったような・・・??

Night and Day

こちらはその「魔笛」の舞台美術のイメージで描いた作品です


 惑星Rocks

この絵は10数年前 フリーランスになった時
売り込みに使うポストカードに描いた何枚かのうちのひとつです

売り込みに行った先で「こんなの売れないよ」と言われ
ショックを覚えたものですが
今見ると これで売れると思っていたたわたくしのセンスも大したものです

わたくし 生来よりモノがあると
そこに顔を入れたくなる性癖があり
仕事をいただいてイラストを描く時でも
クライアントの目を盗んで いらんところに顔を描いてはほくそえんでいます

でも この絵・・・売れてしまったんですね

ですからこちらはポストカードからスキャニングしたものをUPしました

これからも負けずに 変な絵を書き続けていこうと思っています

こんばんわ Sussy

 彼の名はスッシー
その姿と反対に真面目なスシ職人です

 

 


 

 キュービック パンダ

ウルトラマリン パンダ

蜀道難のパンダ

ああ 比較的最近2009年に描いたパンダ作品でしたが
この子たちの居場所はここにあったのですね

絵描き仲間や長い友人の中には
この一連の作品を眺めて顔をしかめる人もいて
それはそれで仕方ないのですが
自分の仕事の方向性にはこういう絵もあると考えて描きました

一番下の作品は四川省の九寨溝をモデルにしていますが
同じ四川省でもこの地区にパンダは生息していません

 

 Kim the Lizard 

 彼女の名はキム
見かけは恐いけど 中身も10 倍恐ろしい女性です

 

 どう恐ろしいかって?
見たとおりだよ 性格がいいようにみえますか

 男の場合は悪役協会みたいな人が 意外にいい奴だったりするけど
女の人の場合 見た目のこわい人は
中身はもっとコワかったりしますよね

 ただ 中身のコワさにも色々あって
性格の良くないコワさのほかに
仕事にキビしい人のコワさは 初対面では見わけがつきにくいので
そのあたりは難しいところです

男性で意外にいいヤツというのは
自分に甘いので 人にも甘くするというパターンが多く
どちらがどうとかは簡単に言えないかもしれません

ともあれ見かけにすぐ出る分
女性の方が正直なのかもしれません


Amadeus the Spider

 この子は前ページ”Boy Amadeus”と同じキャラクターです
違うのは目が6つあることですね

実際のクモは目が8つあったと思いますが
これはデザイン上の関係です
アマデウスくんが化けると
このような姿になります

6つ目というのは 私のアイデアではありません
メキシコに造型作家にセルヒオ ブスタマンテという人がいて
彼の作品に目がいっぱいあるキャラクターがでてきます

 メキシコでは有名な作家ですが
残念ながら 日本で彼の作品をまとまって見ることはできません

そういえば 以前このサイトを立ち上げた時に この記事を見て
「主人の買ってきたブスタマンテを引き取ってください
私はいやでたまりません」
とメールを送っていただいた方がいました。

今頃 どうされているでしょうか

Eat me!  I’m Blowfish

 

 この絵にテーマはありません

  作り手がモノを形にする時には
ハッキリとテーマや考えがある場合以外に
手が勝手に動いて できてしまったケースもあります

どちらがいいとか悪いではなく
できてしまったプロセスでしょう
 それにしても 英語のBLOWFISHという響きは
あまりに即物的な表現で おいしそうじゃありませんね
ま アメリカ人の多くは
フグは毒で食べられれない と思ってる人が多いみたいですから


Miss Orchid 

 

Luna&Blueface
 今気づきましたが ミス オーキッドとブルーフェイスくんは
どこか寂しそうですね
ブルーフェイスくんはルナちゃんのことが好きなのでしょうが
ルナは別の人を思って泣いているようです
ブルーフェイスくんとミス オーキッドは一緒になれないんでしょうか
一緒に描いてあげれば良かったけど
それでは絵としてつまらないかもしれません
 
このブルーフェイスくんは
メキシコ・オルメカの大顔面をモデルにしたものですが
それよりずっと気が弱そうです


レウッチョ 民族の王

20代の時の作品です
「レウッチョ」というのはイタリア語で王様のことだそうですが
「夜明けの歌」で日本でも知られていた
クラウディオ・ビルラのニックネームだったそうで
そこから名前をとりました

絵はイタリア風ではなくメキシコ風で
当時 好きだったメキシカンアートの本から
まだ見ぬメキシコの思いを馳せて描いた記憶があります

両脇にウルトラマンとウルトラセブンがいますが
彼らのデザインもメキシコ風ですね