フィリピン絵画制作記
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絵の下塗りをはじめて2日ほどして、ちょっとした腰痛を覚えました。
絵画制作による腰痛に加え、柔道による腰痛など、腰の痛みは初めてではありませんが、限られた日数による制作とアウエーという立場から、過度の痛みはどうしても避けなければいけません。
ぎっくり腰の微妙な角度などは、経験によってある程度避ける所作はわかってましたが、あまり痛みがはげしくなると仕事にも支障が出てきます。
特に大きな絵の制作ならなおさらです。
そこで考えた・・ってほどの話じゃないですが、いわゆるルーティンワークです。
ルーティンワークというとラグビーの五郎丸選手がキックの前に行う所作や、イチロー選手のバッティング前の動きなどで、最近よく言われますが、あそこまで完成された動きじゃなくても、いちおう絵描きさんにもルーティンワークに近いものはあります。
というか、フィリピン滞在中限定の健康管理とも言いましょうか。
幸い、クライアント宅の奥さまは健康意識の高い方で、上のように日本の朝ご飯と殆ど変わらない食材とメニューなのは助かりました。
わたしが毎日FacebookにUPしてたら、だんだん豪華で量が多くなったのは、実はちょっと困ったほど(笑)。痛風持ちには嬉しい食事でした。
夜になると、クライアントが「おーい」と声をかけてくれて、ベランダでサンミゲル・ビールで一杯。
三食サンミゲル付きは嬉しいところですが、はじめの3日くらいは、これで絵ができるのだろうか??っと不安にもなるところでしたが、その分、朝早く起きて作業をすることにしました。
もともと夜はそんなに仕事をする方でなく、むしろ朝方だったので、それは苦労もなし。
ビールを飲んで、夜は9時半。遅くても10時には床につきます。
年のせいで早起きというにも早起きな3時起床、4時起床。
ニワトリと番犬の鳴き声も手伝って、暗いうちには目が覚めます。
腰が痛いうちは、ちょっとした動きでギックリ行くことがありますから、階段下るににもジイさまのようにゆっくりゆっくり。それでもフィリピンは温暖なので、日本の冬のようにピキーンとくる心配は少ないかな。
前の日に使った絵皿についた絵具を、ペインティングナイフでグリグリ削り、ボロ布できれいに拭いて、卵テンペラに使うメディウムを作ったり、顔料と混ぜたりと、実際に筆を取るまでの作業をゆっくりゆっくり行います。
そうしてるうちに2度寝をすることもあれば、そのまま朝焼けを見ながら、バナナを食べて、トイレに行き、水を飲み、日本から持ってきた山岡荘八「徳川家康」を読んだり・・・。
↓ 下の写真は以前にも公開しましたが、クライアントの新築をカソリック神父さんに清めてもらうBlessingという儀式とパーティー。
日本神道にも同じものがありますが、カソリックの儀式は念入りで、トイレから屋根裏まで、あらゆる部屋という部屋を聖水によって清めていただきました。
もちろん私が泊っていたゲストハウスも同じです♪
↓ で、3日めでここまでUP。腰痛も消えていき、仕事も順調に進みます♪
大きな絵はイーゼルではなく、レンガや椅子の上に乗せるのですね(笑)。
え?
で、どうやって腰痛を撃退したのかって?
ワクワクしながら拝見しております!
ブルーがとても綺麗ですね。
完成までの工程を拝見できることは
貴重なことです。
空と湖の青、雲の白、山と地の緑 この三つがバタンガスそのものです。毎日堪能しています。第二の人生を試しに体験したい方、是非おいでください。
みふ蔵さん、おはようございます!
まだ連載は続きます。
お楽しみに!
大澤さん、おはようございます!
バタンガスではお世話になりました。
毎日ご覧になってるとのこと、嬉しく存じます。
この記事が上がった段階でトカナに原稿をお出しする予定です。
合わせてお楽しみいただければ幸いです♪