フィリピン絵画制作記
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本日は絵画制作ではなく、クライアントが経営する学校ホリスティック・アカデミーで特別授業を持った話にいたしましょう。
知らない方のために申しあげると、実はわたくし・・・元教員であります。
大学院を卒業して2年間、厚木市で臨時採用教員と立場で中学の美術の先生をしたことがあります。これは教員採用試験をパスしなくても、教員免許と校長の許可さえあれば出来るもの。
なんと、社会科と国語まで授業を持ったことがあります(神奈川は授業時間数の少ない美術教師を別の授業に当てることがあります)。
もっとも生徒はそんなことを知らず、普通の先生と区別できません。
当時の厚木の中学校はお世辞にも良いといえる環境ではなく、まあ、1年目はラクなところで授業をしましたが、2年目はけっこう大変だったかな。
教員の採用期間が切れたあとインド方面に半年近くいて、戻ってからデザインメーカーに就職してから、フリーランスになったという経歴です。
サラリーマンも10年近くやったというわけで(笑)。
さて、この日は久々の授業。
ホリスティックの校長はオーナーの申し出を快く引き受け、小学校低学年、小学校高学年、中学高校と3時間の授業をすることになりました。
子どもが増え続けているフィリピンでは、教室の広さも十分でなく、授業の数も限られているそうですが、ホリスティックは私立ということもあり、大きくないながらも少ない生徒数で良い環境で授業がなされています。
それでも美術や音楽、体育といった科目はない学校が多く、ここでもいつもなされているわけではありません。
↑ 見ての通り、教室ではなく、いわば多目的ホールみたいな踊り場で授業。
フィリピンは1年を通して寒くなることはないので、屋根さえあれば問題ありません。
最初は粘土でフィギュアを作ってもらう予定でしたが、教材にお金がかかると、参加しないという生徒も出てくるかもしれないということで、イラストボードと鉛筆、絵具で、花と野菜の静物画を描くことにしました。
200人いる生徒の中で参加したのは合計180名。
幼稚園は参加してませんから、全校生徒が殆ど授業を受けたことになります。
美術の授業は初めてという子も多く、もちろん1から手取り足取りです。
驚いたのは生徒が素直で一所懸命なこと。
のんびりした国民性のフィリピンですが、さすがに私立に来る子どもはそれなりに学習意欲が高い。
初めて受けるアートの授業。
好きにならないまでも、きらいになってもらってはいけません。
良いところはとにかく評価する。
できないところはなぜ出来ないか説明する。
いや、なかなか教えていて気持ち良い!
出かけるので、続きはまた明日!
フィリピン絵画制作記
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FBからワープして来ました。(笑)
>驚いたのは生徒が素直で一所懸命なこと。
>のんびりした国民性のフィリピンですが、さすがに私立に来る子どもはそれなりに学習意欲が高い。
>いや、なかなか教えていて気持ち良い!
お受験じゃないからでしょうね??
お頭さん、こんにちは!
>お受験じゃないからでしょうね??
そうとばかりも言えません。
クライアントの三つ子ちゃんは「くもん式」に通っていて、
教育熱心な家庭は多いようです。
お受験、それなりにあると思います。
フィリピンでは、いい学校を出なければ仕事はない、いい学校を出てもいい仕事は少ない、というところが本当です。塾のくもん はリパのような地方都市でも既に二カ所、マニラではそこらじゅうにあります。どこの国でも親は教育熱心ですね。特筆すべきは、学校ではいじめが本当に少ない、この学校では、それがなく、皆が仲良くしています。学校を始めてまだ高校卒業生はいません、九年前程から十数人からスタートして、いま幼稚園から高校まで二百人程です。近い将来卒業生がどのような進路を取るのか、大学受験の結果はどうなるのか、楽しみです。
大澤さん、こんにちは!
高校卒業者がまだいない!
若い学校ですね。
美術をちょっと教えただけで、細かいことはわかりませんが、大学受験はきっと良い結果を生んでくれると思います。
いじめがない、いじめが少ない。
それも納得の明るい校風は、きっと卒業生の財産となるでしょう。
人にとって最大の財産とは教育だと、再認識する出会いになりました。
またお越しくださいませ。