塩野七生〜安倍総理の評価は

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今朝の日経に「ローマ人の物語」の塩野七生先生が、おもに安倍総理について書いている記事が掲載されてました。

安倍総理を楽天のマーくんに例(日本シリーズで一度敗れて、最終戦に出てきたのを、安倍総理の2度目の総理大臣になぞらえ)、「まだ三振で打ち取ってはいないが、今後に期待」という評価をしています。

歴史上の指導者を数多く知る塩野先生ですから、リーダーが必ずしもカミソリみたいに頭が切れる人間でなくても良いことを知っているわけで、安倍総理にもその点の期待をしてる印象を受けました。
(別に安倍総理が切れないと言ってるわけではありません。プーチン大統領みたいなタイプではないと申しています。誤解のないように)。

合わせて、小泉元総理についても触れてあり、「小泉さんが熟睡に飽きた」と評価し、原発についての発言にまったく触れてないのも、実に塩野先生らしい。
反原発かどうかでなく、個人的に熟睡に飽きたということを指摘しているのは、今回の小泉さんの再登場について、一番わかりやすい意見に思えます。
さすがは 塩野七生先生です。

記事を読むと、安倍総理や小泉元総理の評価はそれなりに納得なのですが、ほかに書いてあることに思わず膝を叩いてしまいます。たとえば・・・

「近隣国と仲良くあるべきだろいうのは日本人だけだ。近隣とは常に問題があり、摩擦が起きないという方がおかしい。日本人はこれからも絶対の友好はないものだと思えばいい。しかし近隣国ゆえの突破口はある。それは経済関係がより緊密ということだ」

以前にも、TVタックルかで何処かの経済評論家が「近隣国だから仲良く」と言ってたのを、今は亡き三宅先生が頭から湯気を噴き出して、
「だいたい近隣国どうしなんて、世界中どこ行ったって仲悪いに決まってるんだよ!」と一喝されてたのを思い出しますが、まさにその通り。

また、何かやれば必ずぶつかる。

改革をしようとすれば必ず妨害に遭うし、ジャマされます。

役所などで出世する人は、ああいう所は減点法なので、問題を起こさない人が出世するものですが、指導者となるとそうはいかない。示唆に富んだ記事、興味深く読んだ次第です。

今、読んでいる最中の「ローマ人の物語」ようやく文庫の22巻くらいに到達しました。ジムでバイク乗ってる時間限定で読んでますので(失礼ながらシューズと同じ袋に入れてます)、あとどのくらいかかるか。

そろそろ賢帝の時代に到達です。

塩野七生〜安倍総理の評価は” への2件のコメント

  1. 御意。

    アッシの現実のお隣とは、片方とは大昔からとても仲良くやっていますが、
    もう片方とは窓口、ルートは閉じてません、程度ですね。
    抗議する時のために。
    別に特に仲良くする必要が無いので、何をそれ以上望むのか。
    ただ、つい最近、ごみの出し方が全く国際ルール(?)を無視していたので、
    清掃局(国連??)を巻き込んでガツンと言いました。
    これが国のレベルであれば、これはもう外交色々ですよねえ。

    と、ツマラン例えでした。
    恐縮の極み。

  2. お頭さん、おはようございます!

    小売りができない者に大きな商いはできないと言います。
    外交も近所づきあいも同じ人どうしの関係ですから、つまらん例えとは言えないでしょう。

    仲良くする必要がない相手とは、必要以上に接近しないのは当然のこと。
    トラブルがあればガツンと言うのがスジであります。

    私も近隣国出身の方とは商売のおつきあいをしておりますが、そちらは相手がちゃんとした人ということもあって、きわめて良好です。
    ちゃんとしてない人とは同国人であっても(以下略)。

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