今さらですが「シャーロック・ホームズ」シリーズに凝ってます。
前回までのあらすじ。
CSでジェレミー・ブレット版ホームズと、カンバーバッチ版ホームズを続けて見ていたら原作が読みたくなり、何十年かぶりに読みはじめることにしました。
ホームズシリーズは小学生の時に、偕成社から出版されている児童版で親しみました。検索してみたら、まったく同じものがまだ販売されているのにびっくり!
人気があるようですね。
小学生の時「シャーロック・ホームズの冒険」という映画があり、ホームズがネス湖の恐竜の謎に挑む珍品でしたが、すっかりこれにハマり、自分でノベライズした絵本を描いた覚えがあります。
親は最初はほめてくれたものの、 勉強しないでそればかり描いているので叱られたことも。結局、それが今の仕事になってしまったのですが(笑)。
そんなわけで、シャーロック・ホームズ の記念すべきデビュー作「緋色の研究」を新潮社の延原謙先生の翻訳で読んだのですが、読んでびっくり!
そこには、まだ無名だったシャーロック・ホームズの姿があるではありませんか!
さながらロッキーの1作目に無名のスタローンがいることに例えられましょうか。
冒頭部分、アフガニスタンから帰還した軍医ワトソンが、ロンドンでたまたま戦友に会ったことで、「どこか良い下宿はないか」という話になることで、物語ははじまります。そこで紹介されたベーカー街221Bの同居人が、かのシャーロック・ホームズだったという展開なのです。
今でこそ、世界中で知らない人がいないホームズですが、そこにはまだ誰も知らない名探偵の姿が詳細に記されているのです。
『緋色の研究』は開業医としてパッとしなかったコナン・ドイルが、余りある時間に書き上げた作品だったそうですが、どこの出版社からも突き返され、ようやく1社が出版してくれた作品だったとか。
晴れて出版できた『緋色の研究』ですが売れ行きは芳しくなく、 ドイルはホームズを書くことを諦めたそうです。
そんな時、米国の出版社が目をつけて依頼したのが『四つの署名』で、その後英国のストランド誌によって連載された短編集、『シャーロック・ホームズの冒険』で一気にブレイクしたんだとか。
続きはまた後日にでも。
▲過去からやってくる「恐れ」、未来からやってくる「不安」。
そこから脱却する知恵がこの本には詰まっています▲