「DICカラーガイド」の部屋を設けました!〜あ、このブログ記事自体がそれですが(笑)。

 グラフィックデザインのお部屋

昨日、Facebookで友人が「誰か、ロイヤルパープルと紫、薄紫、紫紺の違いをDICの番号で教えて」というメッセージを見かけ、つい心が踊りました。
色も4色、同時にアップしていたので、久しぶりにカラーガイドを開いてチェックして…仕事じゃありませんが、なかなか楽しい作業です。

久しぶりだな、DICカラーガイドで色選びするのは♬

以前にも記事を書いたのですが、デザインの世界で広く使われているDICカラーガイド…実は2018年まで、わたくしが編集担当をしていました。

実はカラーガイドの再版、本の再版と違って、手間もお金も膨大にかかるものです。

カラーガイドの世界では、3版とか、4版、19版、20版などと言います。
本の世界で「ゴルゴ13の15版」なんて言いません。

それはカラーガイドが、それだけ再版に手間がかかるからなのです。

こちら300色から600色近くものチップは、それぞれが特色と言って、それぞれ別にベタ刷りをしています。600色あれば、600回、以下のような形で刷らなければいけません。印刷機はカラーガイド専用のものを使用し、600色が刷り上がったら、それをセットにしなければいけません。

▼こちらが、その膨大な刷りだしです。

印刷会社でも、この工程をこなせるところは図書印刷さんくらいのものなのです。

したがって、その色チェックなどの編集も、それなりに知識がある人間が行う必要がありました。
そもそも大手企業のDICコーポレーションに、それが出来るスタッフがいなかったことが不思議ですが、2018年に同社に専門の子会社が立ち上がるまで、私と古巣ジーイー企画センタが担当していたというわけです。

ところで余談ながら、いまだにDIC(ディック)カラーガイドと呼んでいる人は少なくないようです。

ディックは、英語のスラングで男性自身を示す言葉と同じ発音だそうで(そういえばハリウッド映画でもよく使っている)、 20年以上前にこの呼称をやめました。

正しくは「ディーアイシー・カラーガイド」。
吉岡里帆さんのCMもあって、社名としてはディーアイシーで通ってますが、ことカラーガイドでは、未だディックカラーガイドと呼ばれているような…

そう呼んでいるのは古い人なのか。
若い人は ディーアイシー・カラーガイド」と言うのか、それともアナログのカラーガイド自体使わないのか。

どなたかご教示いただければ幸いです。

 

 

 

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