先日、「星の王子さま」の翻訳を3種類、読み比べたいきおいで、若い頃に夢中になって読んだ「カラマーゾフの兄弟」を再読しはじめました!
カラマーゾフは、今まで3回ほど読んだことがあるのですが、100分de名著「カラマーゾフの兄弟」を見たあとに読むと、登場人物などが整理されて面白いですね。ヨーロッパのオペラ好きの家庭では、子供にオペラを観せる前に、ストーリーのあらすじを教えて聞かせるそうですが、そんな感じですね。
何度も読んでいるはずなのに、忘れていることがほとんどで(笑)、それだけに面白く読めてます。
まだ全5巻のうちの1巻の半分を読んだだけですが、「教会が国家になるべきか、国家が教会になるべきか」という修道僧と無神論者の議論があって、飯山陽の「イスラム2.0」と重なる部分にびっくりしました。
けっきょくキリスト教もイスラムも一神教なので、当然といえばそうなのですが、140年も前に書かれた小説にそんなことが書かれていたのに驚きでした。
カミュの「ペスト」のベストセラーといい、世に残る文学にはそんな力があるのですね。