おうち生活で思い出した、父が語った「蛍の光」とノーベル賞の話。

在宅勤務25年とはいえ、港区を2ヶ月出ていない生活は初めてのこと。
大幅に家の大掃除や修繕を行う日々が続くため、おかげでだいぶ家の中がスッキリしましたが、昨日は作業机のデスクカバーを取り外しました。

もう20年近く使ったデスクカバーですが、それだけ使ってそこそこの汚れだったので、思い切って処分をすると、最後の抵抗かカバーの角が右足の親指に落ちて来て痛いこと!

幸い痛いだけで済みましたが、けっこうな重さなのにびっくり。長いこと奉公してくれて、ありがとうと言って処分いたしました(笑)。

さて、そんな在宅勤務生活の中、妻が「座りすぎておしりがホタルのように熱くならない?」と言うので、即座に「ホタルの光は熱くないんだよ」と返しました。

ホタルの光はタンパク質の化学反応によるものなので、熱を持たないのですが、なぜそのことを知っていたかと言えば、亡き父が子供の私にそう教えていたのを覚えていたからです。

物理学者だった父にとって化学は専門分野外でしたが、よくこう言ってたのを覚えていました。

「だが、ホタルの光がなぜ熱を持たないのか、発見されたらノーベル賞ものだがな」

子供の私は「ふーん」と思いながら聞いていたものですが、はて…。
あれから半世紀ほど。今では、はたしてその仕組みが発見されたかどうか気になって、ネット検索をしてみたところ…。

2008年にノーベル賞化学賞を受賞した下村脩先生による、クラゲの発光の仕組み発見だったではありませんか!
クラゲの光とホタルの光、どのような違いがあるかはわかりませんが、タンパク質による低温発光であることは間違いありません。

お湯も一人で沸かさないような人でしたが、やっぱり学者ってすごいんだな。

ブラタモリ「法隆寺」を見て、いみじくも子供の時、
父に教えてもらったことを思い出しました。

上の記事でも書きましたが、親父のことを尊敬していた人たちは、みんな医者や大学教授になっていて、学業について親父のどこが賢かったのか理解できる人ばかりでした。

2008年といえば、ちょうど父が亡くなった年ですが、不肖の息子は、その12年後にようやく親父の偉さをちょっとだけわかったわけですね。
いや〜学問ってすごい! 何がすごいのか、中身はよくわかりませんけどね(笑)。

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