よく「沖縄料理は言うほどおいしくない」なんてことを言いますし、私も以前はそんな風に思っていました。
だって、東京で食べる沖縄料理って、定番のゴーヤチャンプルに島ラッキョウ。それにおざなりの刺身や砂糖菓子でおしまいで、その上けっこうな金額を取られますからね。
ところが、実際に沖縄の現地に行って(店選びをして)食べると、それが抜群に美味しいのですね。もちろん、現地の環境で食べるから“美味しく感じる”ことは確かですが、実際に東京で食べるのと味付けも素材も違うので、料理そのものの完成度が高いと言えるでしょう。
沖縄の人は意外にゴーヤチャンプルを食べないそうです。でも、これは東京で食べるのと現地で食べる違いが最もわかりやすい料理でしょうね。
今回の旅行ではゴーヤチャンプルを3回食べたので、たぶん沖縄の人が普段食べてるよりチャンプル率は高かったかな。
ともかくも三者三様、味付けはどれも違っているのに、それぞれ美味しいことにびっくりでした。
共通して言えるのは……
一、豚肉の出汁味みたいなものが利いてること。
二、かつお出汁みたいな味を加えていること。
三、油を容赦なく使っていること。店によってはラードを使っているようです。
四、塩が沖縄塩で、海の味がすること。
五、豆腐が沖縄の島豆腐使用。
よく沖縄料理はヘルシーだなんて言いますが、少なくとも現地の居酒屋で頂く沖縄料理はそんなことありません。
言うほどヘルシーじゃないから、沖縄料理は美味しいのです!
▼こちらは那覇市内にある「あっぱりしゃん」の島ナポリタン。
沖縄のソウルフードだそうです。
先ほど申し上げたように、東京で食べる沖縄料理はヘルシーがウリですから、油も控えめ。カロリーを押さえたメニューが多いのですが、やはり基本美味しいものはカロリーが高いんだよね♡
この島ナポリタンは沖縄そばをトマトケチャップとスパム、玉ねぎやピーマンなどで炒めたものだそうです。一般家庭ではウスターソースを使うことが多いそうですが、こちらは店の女将の家庭の味だそうです。
さてナポリタンというパスタメニューは、本場イタリアには存在いたしません。イタリアで言うトマトスパゲッティはスパゲッティ・ポモドーロという別の料理であります。
ナポリタンはイタリア系アメリカ人の開発したメニューが、日本で独自の発展をとげたものだそうですが、米軍が駐留する沖縄でさらに進化したハイブリッドが、すなわち島ナポリタンなのでしょう。
▼また、ソーキそばも美味しいですね!
こちらは北谷町のアメリカンビレッジの「ゆい」という店。
もちろんバラ肉やリブ肉、テビチなどの豚肉入りが鉄則ですね。昆布だしやカツオだしに加えた豚肉の風味、塩味が沖縄の味の基本かもしれません。
以前、沖縄に行って帰ったあと、何度かゴーヤチャンプルを作りましたが、どうしてもその味になりませんでした。
今回もたぶん、同じになりことは難しいと思いますが、良いセン行くような一皿に挑戦しようと思います。