魚醤というとタイ料理のナンプラー、ベトナム料理のニョクマムなどが有名。
日本でも、いしり、いしる、しょっつるなどがあり、醤油などよりずっと歴史が古く万葉集にはウニの魚醤なども出てきます。
これがアジア圏にあるものだけかと思いきや、イタリアでもガルムという魚醤がローマ時代からあったそうです。ただ、ガルムはローマ帝国の滅亡と同時に、一度途絶えてしまい、最近ガルムと呼んでいるものは復刻版なんだとか。
ところがどうやらローマ時代から続いている(らしい)、コラトゥーラと呼ばれている魚醤が、南イタリアのアマルフィ海岸にあるという話を家内から聞いてびっくり!情報源は、たまたま見ていたイタリア語講座「旅するイタリア語」で、魚醤作りの現場に潜入するという流れだったそうです。
コラトゥーラ作りのおじさんが作ってくれたシンプルパスタですが、家内の話だとリポーターは本気で美味しいと言ってるようで、これはひとつ試してみるかということになりました。コラトゥーラは通販でも買えるそうですが、汎用性の高い日本の魚醤で試してみることに。
↑ そこで一昨日、画材を購入するついでに上野吉池で能登産イカのいしるを購入。
知り合いが販売している“いしる”で、イカとイワシの2種類がありますが、私の好みでイカを選択(コラトゥーラはカタクチイワシが原料だそうです)です。
レシピは至って簡単(2人分)
パスタは細麺カッペリーニを200g使用。もちろんスパゲティでもOK。
いしる 大さじ2杯
オリーブオイル 大さじ4杯
ニンニク 1片
刻みパセリ 適宜(本来はイタリアンパセリ)
いしると潰したニンニク、オリーブオイル、刻みパセリをよく混ぜ、10分ほど放置。ニンニクには火を通さないこと。
そこに塩を入れないお湯で茹でたパスタを投入して混ぜるだけ。
いしるの臭いを嗅いだ家内は、「イカだ〜」というくらいけっこう強烈な臭い。
それがオリーブオイルとニンニクを混ぜると、あ〜ら不思議。臭いがすっと消えてしまいます。
半信半疑で作ったパスタですが、これがかなりのクオリティ。ご興味持たれた方は、思い切って作ってみることをオススメいたします!