加害者と被害者~そして死刑廃止論


先日の奈良自閉症協会の記事にはじまる「加害者と被害者」の話の続きですが、
あ@花さんのブログを読んでいたら、私が昔住んでいた場所の近くであった、
大倉山投げ落とし事件のことが書かれてました。
私もあの辺りには土地勘があるので、どこでどう起ったのかほぼ想像がつきました。

そういえば赤坂に引っ越して間もなくこの事件があったのを思い出しましたが、
被害者の子供は腎臓破裂、それでもやっぱりウヤムヤにされてたんですね。
ほんとに被害者不在です。

以下、あ@花さんからのブログ引用。

ベムは自分の息子が人前で性器露出したエピソードをうれしそうにブログに書き
「おまわりさんにつかまるよ」と言った私を「自閉症に理解がない」と書いた。

私がこういうことを書くのは
きちんと性器を出していい場所とそうじゃない場所を教えている幾多の保護者と交流があるからです。

そして、男性にはわかりにくいことかもしれないけれど
幼女のころ無理やり見せられた被害にあった女性が
それを大人になっても引きずることもあると知っているからです。

それでも事件を起こしたら圧力団体に抗議してもらい、更生施設で更生させてもらい
親の仕事はそれをまたブログのネタにするだけ?

うーむ。

にわかには信じられない話ですが、
障害者に限らず、人をダメにするのはこういった甘やかしでしょうね。

三国志などを読むと、
「男をダメにするのは簡単だ。
 日々宴会を開いて褒めそやし、酒と女を与えればいい」
なんていう台詞が出てきて、実際に登場人物をダメにする場面が出てきます。

昨今、障害のない定型発達の会社員でも、
「わたしって、ホメられて伸びるタイプ」などと、
人目をはばからず仰る方がいらっしゃるようですが、
褒めなくて良いところを褒めたら人間、ダメになりますよ。

落語家など芸人の世界では、嫌いなやつの悪いところを褒めて、
その人の芸をダメにする「ホメ殺し」というテクニックがありますが、
悪いことはキチンと指摘しないとねえ。
(ちなみに、こちらが元の意味の”ホメ殺し”です)。

生きていれば耐えがたいほど辛いことには、一度や二度は必ず出会うものですが、
それをクリアする感覚を得るためには、
「良いよ良いよ」で育てられてるだけでは育ちません。

また、自分の身内には「良いよ良いよ」。
被害者には「理解してください」「ガマンしてください」で納得する人はいないでしょう。

ちょっと話がそれますが、
ネットでは勝間和代氏の「死刑廃止」発言に物議がかもされてるいるそうです。

私が死刑廃止論者を信用できない一番の理由は、
彼らの中に被害者が不在であるということです。

平岡前法相ではありませんが、
事件は起ってしまった、加害者にも事情があった。
人が人を裁いて良いのか、死刑は国家による殺人。

これら百万の理由を並べたところで、被害者の遺族が納得できるかということでしょう。
そんな人たちに限って、「平等」を錦の御旗に掲げるのですが、
そこにどんな平等があるのか聞いてみたいものです。

また、この問題も「良いよ良いよ」の延長上にあるような気がしてなりません。

写真は稀勢の里大関昇進パーティーで配られた引き出物。
稀勢の里の顔をラベルにした牛久ワインです。
ちょっとラベルの作りが甘いのはご愛嬌かな。

加害者と被害者~そして死刑廃止論” への4件のコメント

  1. スーパー暴言
    >また、この問題も「良いよ良いよ」の延長上にあるような気がしてなりません。

    警察も、消防も、通貨も、国家も何にも要らないんですよね?

  2. Unknown
    お頭さん、おはようございます!

    >警察も、消防も、通貨も、国家も何にも要らないんですよね?

    暴言でもありませんな。
    そう言っているのと同じですね。

  3. へへへ(^-^;;;
    のーのーと言います。

    「わたしって、ホメられて伸びるタイプ」って
    ゆとり世代の代表みたいなもんです(苦笑

    まぁ、なんだかんだ言って
    人ってそんなに褒めてくれやしないですよ
    10叱り1褒め  くらい?

  4. わかってるくせに
    二夜さん、おはようございます!

    うぬぬ。
    のーのーと言ってくれますね(笑)。
    しかも記事の話題と違うとこで。

    まあ、結果を出してくれれば、ホメる方もその方が楽なんです。
    たいていはツケ上がるだけなのでねえ。
    どちらにしても「ホメて伸びるタイプ」かどうかは、
    自分が決めることじゃなく、他人が決めることかな。

    ゆとり世代とまるで関係ないレベントシェフは、典型的なホメて伸びるタイプ。
    二夜さんは、実は「10叱り1褒め」・・・なんだ、自分でわかってるじゃないの。

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