昨日、NHKで「世界へGO 徳川家康×エリザベス1世〜大坂の陣の真実」という番組をやっていて、思わず見てしまいました。家康公とエリザベス1世がほぼ同時代だったそうですが、ツッコミどころ満載の番組でした。
いえ、番組の内容にツッコミどころが多かったという意味じゃありません。
大英帝国がドロボーの山で富を築いたことを、意図してるのかしてないのかわかりませんが、番組の中でそのことを暴露するような番組だったということです。
当時、スペインとポルトガルに出遅れていたイギリスは、船の両脇に大砲を据え付け、他国の船のマストを狙い(沈めると財宝も失われるため)、そこでスペイン&ポルトガル船の財宝を強奪。
まあ、スペイン&ポルトガル船の財宝も泥棒して持ってきたものですから、ドロボーのドロボーというわけですが・・・
「これって強奪みたいなものじゃないですか」というレポーター。
「みたい」じゃなく、立派な強奪ですが、それに対して「いや。女王陛下の許可をもらってるからいいんだ」というイギリス人。
まあ、これが世界基準というわけですが、それをオンエアしてるNHKも変わったと言うべきか。
大航海時代、宣教師が立ち寄った国の多くが植民地支配され、アジアでは日本とタイ以外はすべてが欧米の列強に支配されたのは、見れば誰でもわかることですが、教科書で教えられてることではありません。
番組では家康がキリシタン弾圧を行ったのと同時に、欧米の商人が日本人を奴隷として人身売買をしていたこともやっていました。
以前であれば、キリシタン弾圧しか放送しなかったところですが、その点、少しはNHKも変わってきたのかもしれません。
よく日本人でも、「日本人は無宗教」だと誤解している人が多いようですが、それは大きな間違いです。
正月は神社に初詣をし、教会で結婚式を挙げ、葬式はお寺で行う日本人は、西洋人から見れば宗教に節操のないと思われますが、それは八百万の神を尊崇する日本人ならでの多神教的寛容さなのです。
多くの日本人が宗教に関して受け入れられないのが「この神さま以外は信じてはいけない」という、一神教的な縛りでしょう。
「宗教は怖い」と顔をしかめる日本人も多いのですが、それは一神教的な「ほかの神を排除する宗教」が怖いと言ってるのにほかなりません。
そう言ってる人が、そのことを意識しているかというと、ほとんどわかっていないのですが(苦笑)。
大航海時代に植民地支配をした欧米列強には、我らが神が望むことだから正しいという、そんな一神教の思い上がりがあったと思います。
まあ、弾圧されたキリシタンたちは誠にお気の毒でしたけど、家康公がそれをしなかったら、日本も明治維新の前に植民地化されたかもしれない。
そんなことを番組から感じました。
こんばんわ。
全くもって、禿同です(笑)。
お頭さん、おはようございます!
ご同意ありがとうございます。
禿同鈴之助ってわけですな・・・なんて、ウフッ♪
(元ネタ知らん人も多いか・・・)