乙武さんの入店拒否で思い出したこと


ようやく描き込める段階に突入したバベルの塔。キリスト教徒でもないのにクライアントの要望にしたがい、左上に十字架を入れました。ここからが本番です!

乙武さんを「入店拒否」にした店に賛否

今、ネットで話題になってるこの話。
まあ正直言って、どっちもどっちというところだと思いますが、こういう議論ができるような時代が来たんだなあというのが、個人的な感想です。

ふと思い出したのは、10数年前に自ら姿を消した身体障害者の親友のこと。
時代が今だったら、彼もいなくならずに済んだのか。

いや、それとも同じことだったろうか?

わたしは乙武さんの著書は「五体不満足」くらいしか読んだことがないので、彼のことをあれこれ言う立場にありません。
ただ、近著を読んだあ@花さんの話だと、この人・・・色々な意味で自分好きだそうです。

そりゃ始球式など、あの体でボールを投げたり、走ったりすればみんな驚くし、感動してくれる。そういう環境で、乙武さんは育ってきたわけですね。
あと、個人的な性格もあるのでしょう。

じゃあ私の友だち高山くん(仮名)はどうだったかというと、自分好きとはとても言えなかったような気がします。少なくとも自分好きだったら、自分で姿をくらますようなことはなかったはずですから。

 

高山は小児まひで体が不自由になった男でした。
中学時代からの友だちで、会った時には目立って体が不自由だったけど、四肢がうまく動かないだけで、遠足も運動会もみんなと一緒に参加してました。

ただ、運動会で高山が走ったり、プールの背泳ぎで25m泳ぎきると、みんな拍手をします。
その点は乙武さんと一緒。でも、今考えてみると、乙武さんと違って、高山はそれがイヤだったように思えます。

努力家で真面目な男だったからなおさらかもしれません(乙武さんも真面目な努力家ですが)。

ただ乙武さんと違って、満足じゃないけど手足は揃っていました。大きく違うのが、言語がやや不自由なこと。場合によっては、こちらが聞く努力をしないといけませんでした。

大学まで卒業し、ソフトウエアの会社に就職。
30半ばの時にわたしは彼を誘って柔道も一緒にしました。

相手を投げるなど、もちろん出来るはずもありませんでしたが、それでも受け身と型くらいはできるようになり、初段までいちおう獲得しました。

そんな矢先、突然最初の失踪。
すぐに見つかり、安心していた半年後くらいに二度目の失踪。

数日後、渋谷駅のロッカーから所持金からカードすべてが出てきましたが、本人はそれっきりでした。
 

失踪後、高山の自宅に行き、部屋をみたところ、彼の書いたメモや書き散らしを見て愕然としました。

職場で陰湿ないじめを受けていたようなのです。

「お前なんか、昔なら座敷牢だ」と言われました。
ぼくもその通りだと思います 

待てよ、その通りだと思うって、いったい何だよ?

わたしは彼のことをわかってるように思っていたけど、実は少しもわかってなかったのですね。高山のあの体です。おそらくは、すでにこの世にはいないでしょう。

高山が乙武さんのような性格だったら、 失踪することはなかったでしょう。
自分好きも才能、能力のひとつです。

自作のモツ煮ナポリタンです。

乙武さんの入店拒否に関して言えば、店側は普通のお客と同じように対応しただけでしょう。 真面目に作ってるんだろうけど、融通のきかないオーナーか担当なんでしょう。

また、乙武さんも差別されたから怒ったというよりも、店側の態度に腹を立てただけだと思います。そんな意味じゃ、これってレベルの高くないフツーのケンカだよね。

入店を断って相手が怒ってツイートでもすれば、騒ぎになるのに決まってますから、それがわからないのは商売人失格かな。

でも、食べログで見たら、このGANZOって店。なかなか旨そうです。
聞いたことあるけど、わたしのカンからすると当たりだと思います。
今度、一度食いに行ってやるかな。

たぶん店の態度も良くなってるはず。
結果的にお店の得になれば良いよね。

 

こちらは現在、配信中の「インドのアチャールくん 血の女神」。
まだお読みでない方はぜひ、この世界においでくださいませ。 

乙武さんの入店拒否で思い出したこと” への12件のコメント

  1. ナカーマ。
    「乙武さんをこうこうこういう理由で入店拒否」ってきいたとたん「あ、おいしいもの作りそうその料理人」って思った人が通りますよ。
    コースで5500円というお値段もお手頃(←もう調べてるし)。

    食いしん坊は発想が似るのね。

  2. >今度、一度食いに行ってやるかな。

    ふっふっふ、いいですな。

  3. あ@花さん、おはようございます!

    >「あ、おいしいもの作りそうその料理人」って思った人が通りますよ。

    行きましょう!
    でもたぶん、今は予約でいっぱいよ。

    そんな大きな店じゃなさそうだし、様子見て行くのも良いですな。

    店主はかなり困惑してるようで、その点は気の毒かなと思いますが。

  4. お頭さん、おはようございます!

    >ふっふっふ、いいですな。

    今日はこれからランチに友人と赤坂です。

  5. おはようございます。

    >今日はこれからランチに友人と赤坂です。

    えっ、えっ、何処ざいな、あそこかな?????

  6. お頭さん、おはようございます!

    >えっ、えっ、何処ざいな、あそこかな?????

    アセナランチでした。

  7. おはようございます。

    >アセナランチでした。

    じゃんじゃん!!??

  8. お頭さん、おはようございます!

    来週、シェ・ミカワどうでしょう?

  9. >来週、シェ・ミカワどうでしょう?

    おはようございます。
    うーん、来週は何故か昼夜立て込んでおります。

  10. お頭さん、おはようございます!

    >うーん、来週は何故か昼夜立て込んでおります。

    んじゃ、月が変わってからですね。

  11. では、再来週ということで。

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