広州・薬膳スープの食療居~陶陶居の月餅は如何?


昨日も書いたけど、今回の旅で最大の収穫だったもののひとつが、
広州は長寿西路にある食療居の薬膳スープです。
薬膳と言うと、普通は文字通り薬くさくて不味いという印象があるけど、
ここのスープは薬膳の香りはするものの、たいへん美味しく仕上がっているのが特徴です。
一口、口に含むと「ああ、こりゃ体に良いもんだな」というのがピンとくる。
なんせ隣に併設されている漢方医院と経営が一緒なんだから、心強い話です。
レイシや朝鮮人参、冬虫夏草のような漢方の材料を使っている一方、
鶏肉や鴨肉、レバー、乾燥キノコ、貝柱といった食材を組み合わせているのが旨さの秘訣なんでしょう。

漢方の材料はいずれも日本で手に入れようとすると、けっこうなお値段がかかりますが、
ここの店のスープは1杯10元から20元(140~280円)くらいのもの。
広州に住んでいたら、毎日でも通ってしまいそうです。
(私たちは短い滞在期間に2回通いました)。
ただし、店主のオヤジさんを見る限り、さしもの漢方もハゲには効き目がない模様。
写真上は食堂正面とメニュー、漢方医院の正面です。

広州でもうひとつの楽しみが、この時期限定の月餅でした。
中国では旧暦の8月15日に、みんなで月餅を食べる習慣があります。
日本では中秋の名月、お団子をいただくのと同じですね。
月餅は4コ~6コ入りで80~120元(1120~1480円)くらいしますから、
こちらの物価としてはかなり割高です。
それでも人気店の前には月餅をもとめて黒山の人だかりです。
タクシーもつかまらないし、広州は景気が良いんですね。

月餅の餡は小豆や蓮の実、ココナッツ、松の実、クルミといった食材を、
アヒルの卵黄やラード、豚の背脂などで練ったもので出来ていて、
それを小麦粉と脂で練った生地にくるんで焼き上げます。
大きいものですと、1コがカツ丼1杯と同じくらいのカロリーになるそうですから、
ダイエットにとっては大敵です。
まったく中国という国は、薬膳というものがある一方、
こんな高カロリーのものをお菓子としていただくのですから、
ワケがわからんというか、フトコロが深いというか・・・。
それでも、甘党の方にとって月餅はたまらないお菓子に違いありません。

私たち夫婦が選んだのは、第十南路にある陶陶居で売っている月餅です。
甘党のお土産に何箱か購入。
パッケージも美しく、人にあげるのにも気持ちがワクワクします。
陶陶居は20数年前、赤坂の月世界ビルに支店がありましたが、ここはその本店。
赤坂支店はとっくに撤退しましたが、当時、映画館に行くと予告の前に陶陶居のコマーシャルがよく流れていたものです。
チャイナ服を着たアニメの女性が「トートーキョーのヤムチャは如何?」という、
妙に耳につくテーマ曲とともに、台車をガラガラ押して売り歩くCMでした。
(大阪には支店があるらしい?)
食べてみると、濃厚で絹のような餡がたまらない!
日本ではナッツやクルミなど、木の実がそのまま入ってることが多いのに、
広州のものは、どうやらなめらかな漉し餡が主流のようです。
写真下は中国国慶節60周年の飾り物と、陶陶居の月餅です。

広州・薬膳スープの食療居~陶陶居の月餅は如何?” への2件のコメント

  1. 台風は大地震の引きがね
    トガシさん、情報ありがとうございます。
    まだ、私たちは運の良かった方ですね。
    あとでダイビングスクールのブログを覗いたら、
    だいぶスクールが中止になってしまったようです。

    台風は大地震の引きがねになるそうですが、
    今回、サモアとスマトラの大地震も
    何か関係あるのかもしれませんね。

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