広州の食事は言うことありませんでしたが、ひどかったのはホテルです。
泊まったところは広州賓館という三つ星ホテル。
ネットの写真で見るときれいに撮れてますが、予算を絞ったせいか、これで三つ星かと思うようなサービスでした。
(海珠公園という市の中心地近くにあるホテルで、ロケーションは良いのですが・・・)。
まあ、海南島でも外資系の四つ星でありながら、枕が臭かったり、
電話の受話器が口臭臭かったり(臨場感タップリ!)でしたから、推して知るべしなんですが。
薄汚れたバスルームは、チャバネくんが毎夜のごとく出没。
部屋の中に食べるものはないのに、それがバスルームに出没するというのは、
掃除が徹底されてない証拠です(ゴ○キブリは人間の垢が好物)。
ベッドメーキングはしてくれるものの(当然だが)、床の掃除をしないのか、
靴について振り落とした海南島の砂が、初日からチェックアウトの日までそのままになっている。
それをフロントに注意してもカエルの面に水で、「私に関係ないわよ」という顔です。
もしかして通じてないのかと、HISの中国人にあらためて通訳してもらったら、
今度はふてくされたような顔をして、スミマセンの一言もなし。
面子を潰されたと思ったのか、謝るってことは非を認めることになるので何も言わなかったのか、
中国におけるサービスの向上は、まだまだ遠い道のりという印象でした。
1泊1000円くらいのホテルだったら仕方ないけど、三つ星でこれではね~。
そういえば、知り合いの食品会社さんが、意欲のないひとりの現地従業員に注意をしたら、
「南京大虐殺! 南京大虐殺!」と叫びはじめたと聞きました。
南京大虐殺の有無については別の議論になりますが、
この強引で脈絡のないすりかえは呆れるを通りこして、お見事というほかはありません。
写真上4枚は陶陶居の看板と飲茶。
看板の揮毫は清代の書家・政治家だった、康有為(こう ゆうい、中国の読みはカン ヨウウェイ)によるもの。
写真下4枚はホテル近くにある評判のレストラン、鴻星海鮮酒家。
海南島もそうでしたが、広州のレストランは大きな水槽を置いてあるところが多く、
好きなサカナを調理してもらうことができます。
私たちはストーンクラブの一種であるカニを、タップリのニンニクで焼いてもらいました。
普段、カニには冷淡なんですが、勧められるままに注文。
いや、栗のようにホコホコして濃厚な味わいで堪能いたしました。
ホテル近くの店は良かったんだけどね~。
茶色く薄べったいお客さま
素敵なご旅行でしたね!?
中国旅行にはチャバネ君が出没しても驚かないように、
肝を鍛えておかなくてはいけないみたいですね。
あるいは○キブリジェット、新聞紙の丸めたのは必ず携帯するか。
康有為の書が看板になっていたとは、さすが書家の息子さんお目が高いです。
康有為はたしか清朝末期に日本に習い
立憲君主国、議会制を取り入れようとして
暗殺された政治家ですよね。
中華料理店の看板にさりげなくあるのは
中国はやはり奥が深く興味深い国です。
さすがよくご存知で
康有為は浅田次郎の「蒼穹の昴」で知りました。
もとは拙著「堪能故宮」で調べものをしてるうちに、
辿り着いたわけで、不調法なものです。
康有為の書は広州では有名で、
けっこうなグルメだったらしく、
気に入った店に残していったそうです。
ミシュランの星みたいなものでしょうか。
○キブリジェットは機内に持ち込めないでしょうから、
手近な新聞紙がベストでしょうか。