「人のことも許してあげなさい」の意味は?

今日は久しぶりに、わるいおさかなたちを追い出してブログ更新です♪

朝、ツイートをチェックしたらこんな意見を目にしました。

日本の親は「人に迷惑かけちゃダメですよ」と教えますが、インドでは「お前は人に迷惑かけて生きているのだから、人のことも許してあげなさい」と教えるそうですよ!

鎌倉で個展をした時の案内状です。インドのアチャールくんもよろしく!

これを発信した方がどんな意図をもっていたかは、前後の文脈がわからないので発言を差し控えますが、インドのこの言葉は「何をやっても許してやりなさい」という意味ではないと思うのです。

日本のようにほとんど単一民族な国と、インドのように200を超える言語と、無数の宗教や人種が交錯している国ではおのずと文化的背景が違います。

「以心伝心」という言葉は日本語だけだそうですが、特にインドのような多民族国家は宗教や言語の違いなどによって、互いに理解しあえない限界があるのを知っています。
また生きている以上は、何かしら他人に迷惑をかけずに暮らすことはできません。

食べ物ひとつにしても、イスラム教徒は豚肉は穢れているから食べませんが、ヒンドゥー教徒は牛肉は神聖な動物だから食べません。
インド人は牛肉を食べないというのはヒンドゥー教徒に限った話で、 ムスリムの市場に行くと公然と牛肉がブル下がって売られてますが、ヒンドゥー教徒にとっては見るに耐えない光景だそうです。

宗教や言語、習慣による摩擦はそんな中で生じますが、そんな文化的背景があってインドでは「他人も許してあげなさい」という言葉が生まれたのだと思うのです。インド風ガネーシャ貝合わせ。貝どうしは合いませんが・・・。 

ですから、このインドの言葉は「人に迷惑かけちゃダメですよ」ということを否定する意味ではないのです。インド人だって人に迷惑かけずに済めば、その方が良いと思ってるはずですが、それは最初からムリだから言わないだけなのです。

しかしながら、個人的にはインド人のこの考え方が好きであります。

余談ながら、インド人はあまりお礼を言いません。
英語のサンキューを翻訳した『ダンニャバード』という言葉がありますが、インド人に言うとすごくイヤな顔をされます。たぶん、簡単に礼なんか言うなよってことなんでしょうね。

ただ、それを日本の文化圏でやるとヒンシュクを買いますが、日本人でも過剰にお礼を言われるのを嫌がる人は少なくありません。


あの野茂英雄をモデルにしたトルネード・ガネーシャです

さて、ここで「他人を許す許容範囲」というものついて考えたい。

たとえば先日、京都でまたも起きた18歳無免許、居眠り運転による死傷事故を許せるかと聞かれ、許せると答える人は少ないでしょう。また簡単に許してはいけないと思います。

この問題は障害者が起こした犯罪や、刑法39条や死刑廃止論とも関わっていくことなので、今後じっくり考え議論できればと考えています。

みなさまは如何思われるでしょうか。

「人のことも許してあげなさい」の意味は?” への4件のコメント

  1. マスオさん、おはようございます。
    そんな訳で、コメントさせていただきます。
    どんな訳かは、ひ・み・つ。

    浅学に拠れば、日本とアメリカで発想が正反対、とはまた違う?
    インドの事情だなあと感じます。
    でも、日本とインドの慕(おも)いは、裏腹、っていう感じでしょうか?
    通底する対処法は、郷に入らば郷に従え、でしょうか?
    でも、これが厄介、ですよね?

  2. お頭さん、おはようございます!

    また昔の赤坂青山の資料、ありがとうございます!
    すごく役に立ちそうで、ゆっくり読ませていただきます。

    >でも、日本とインドの慕(おも)いは、裏腹、っていう感じでしょうか?

    そこですなんですよ。
    反対のことを言ってるようで、けっこう同じような考え方なのではないかと思いました。
    ブログの記事にそう書こうと思ったのですが、そこまで言うのは言い過ぎなので躊躇したというわけです。

    代弁してくださったのなら、ありがとうございます。

    またお越しくださいませ。

  3. >すごく役に立ちそうで、ゆっくり読ませていただきます。

    そう仰っていただきますと、ヨカッタであります。
    ただ、お届けしただけですが...。
    歴史は個々人にも在る訳で、無論全部は網羅できず、
    最大公約数にせざるを得ないのですが、
    ちまちま紐解くと歴史教科書の裏づけに成ったりして、
    腑に落ちて、身体性を感じます、身近に感じます。
    江戸から今が、敢然と続いているんだなあ、と。

  4. お頭さん、おはようございます!

    わたしが生まれるはるか以前の写真ばかりでしたが、なんとなく懐かしさを覚えました。

    12月の展覧会に出す絵は、拙宅マンションの屋上から見た風景をもとにバリエーションを描いていますが(赤坂とは特定されませんが)、こういった昔の赤坂を絵にしてもいいかもしれません。

    また、何か資料などございましたら、ぜひお見せいただけば幸いに存じます。

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