話題の展覧会、東京ステーションギャラリーで開催中の「みちのく いとしい仏たち」を見てきました。
素晴らしい展覧会でした。
いわば仏師ではない…仏像彫刻のプロではない、みちのくの人たちが彫った仏像。
一昨日見たキュビズム展は、アフリカの彫刻などのプリミティブな民族作品の影響を受けていましたが、みちのくの仏、神像もややそれに近い感じです。
ただ十王像や閻魔大王などの多くが、そんなにコワくない…というか、むしろ可愛いお姿に仕上がっているのに、思わず笑みがでてきました。
学芸員による解説もノリノリでなかなか面白い。
中に「稚拙」 などという表現があって、如何なものかとも思いましたが、よくよく文脈を読むと、愛着をあらわす意味だったようで、まあそれもアリかなと。
北海道新幹線の工事中に発掘されたものもあれば、地域のお寺や神社に昔から尊崇を集めていたものまで様々でした。
また珍しく作者のハッキリした、右衛門四良(えもんしろう)という大工さんが彫った仏像は、前の日に見たキュビスムを思わせる仏さまでした。
大工さんだけあって彫りの技術の卓越した人が 、素朴な感じに仕上げたという…ピカソのキュビスムに似たものを少しだけ感じました。
この日、妻とは『エクスペンダブルズ・ファイナル』でも見ようかなんて話していたのですが、出かける前にちょいとした揉め事(夫婦間ではありません) があったので、心が休まるものをと、こちらに変更したのですが…。
いや、みちのくの御仏のお力は素晴らしい!
そんな気持ちはどこかに吹き飛んでしまいました。
必見ですよ!