映画「ボイリング・ポイント〜沸騰」見てきました。
90分間をワンショットで撮影しているという驚異の作品!…というフレコミに惹かれてヒューマントラスト有楽町シネマに足を運んで見てきました。
いやいや、看板に偽りなしの凄い作品でしたね。
NGが許されない撮影というのは、大変な緊張感を生み出すもの。
英国の役者は上手なので有名ですが、まるでドキュメンタリーを見ているようなリアリティにもびっくりでした。
監督のフィリップ・バランティーニ(名前からしてイタリア系?)は実際に料理人の経験が12年もあった人だそうで、そのリアリティはそこから来てるのでしょう。
それにしても外国人の厨房というのは凄まじい。
私も学生時代に住み込みで厨房のアルバイトをしたことがありますし、実際に多くのシェフの厨房を覗きましたが、日本の料理店はピーク時でも淡々と仕事をしているところが多いように思えます。
まあ、それじゃドラマにならないんでしょう。
1時間以上遅刻するわ、仕事はしないわ、罵倒し合うわ、ドラッグはやるわ(笑)。
見れば厨房のスタッフは主役のシェフがストットランドで、黒人もいればフランス人もいる、インド系と思しき人もいたりで、違うのが当たり前。
日本語には以心伝心なんて言葉がありますが、それをロンドンでやっていたら逆に仕事にならないのでしょう。
それにしてもイギリスの食の事情…今は良くなったのかな。
行った人に聞けば、ピンポイントで探すと美味しい店は増えたということですね。
イギリス人はグルメ番組が大好きみたいなようで、ここ30年くらいで変わったのかもしれません。
ともかく「ボイリング・ポイント〜沸騰」。
一見の価値ありです。
ご興味ある方は是非劇場に足をお運びくださいませ。