昨日は雨の降りしきる中、たまには地元赤坂で晩御飯をゆっくり食べようということになりました。
私のSNSなどを見て、毎日よほど美味しいものばかり食べているように思っている方も多いようですが、普段はおうちご飯の素食が多いのです。(本当です!)
最初はきれいな居酒屋で日本酒と言っていたのですが、あらかじめなぜか候補に入れていたイタリアンの店構えをみてみようと、サーラ・デグスタツィオーネ(テイスティング・ルームという意味らしい)を見ると、なんか良さそう…。
口の中は日本酒モードでしたが、なんか惹かれてしまい、店の門を叩くことにしました。普段は予約しないと入れないみたいですが、コロナ禍と雨のため、この日はすんなり店内に入ることができました。
店内のテーブル席は2つ。あとはカウンターとテラスというこじんまりした店のつくりですが、ほんとにイタリアに行ったみたいな錯覚を覚える佇まいはなんともいい感じです。
料理はソムリエとシェフが修行したというピエモンテとサルディニアの料理が中心。先ずはピエモンテのワインで喉をしめらせます♪
最初の一皿、パーネ・カラザウというサルディニアのパンをミルフィーユ仕立てにしたアンティ・パスト(前菜)。
羊のリコッタチーズのワイルドな味わいに、お野菜の味が重なり、なんとも良いお味です。こちらは完全にサルディニア風ですが、実際に現地で食べるより美味しい!
というのも、サルディニア島の食べ物って、海に囲まれてるイメージがありますが、実際のソウルフードは山の食べ物です。
サルディニアは地中海の十字路みたいなところで、外敵が四六時中襲ってくるので、ごく最近まで、島の人は山奥にこもっていたとか。現地で食べた馬肉のステーキや、うなぎのグリルなど、ワイルドすぎて、正直日本人の口に合うとはいえません。
この料理もシェフが現地で食べて、そのアイデアに感心しながら、ワイルドさは日本人の口に合わないとアレンジしたもの。
見事な一皿に変わっていました。
▼こちらはグリーンオリーブをひき肉で包んでパン粉で揚げた逸品。
これも実に旨い!
▼続いてのアンティパストは、先ほどのカリッとしたサルディニアパンにトリッパ(牛の第三胃袋、ハチノスのこと)をのせたもの。
トマトで煮込んだローマ風と違い、チーズなどで味付けをした独特のものですが、ミントが添えられていてなんとも上品な味わいです。
ミントだけに、食べてミントわからんな・・・なんて、ウフッ♪
いわゆるニョッキですが、小粒なので実に食べやすい。
言い方は良くないのですが、形状がムシみたいなので、大きいとちょっと抵抗があるのですが、これはそれがありません。
シェフに聞いたら、大きいと手間がかからないそうで、やはり小粒の方が美味しいかな。パスタと同じくらいの粒にしたサルシッチャの絡み方も絶妙でした。
こちらは絶品!
最近まではスペインはカタロニアに属していたサルディニアですから、子豚の丸焼きはそちらの伝統でしょうか。皮付き肉はパリパリと柔らかさのハイブリッドで、肉を食べる醍醐味たっぷり!
ジャガイモとネギを使ったソースも相性抜群です。
ここで白ワインのグラスを注文。赤もいいですが、意外に白が合う。
白にシロ!・・・なんて、ウフッ♪
▼シメはドルチェ。ババとセバダスというお菓子です。
お隣のイタリアンはマルケ州の料理だそうですが、朋友さんの店だそうで、早く終わると一緒に飲みに行くんだとか。こちらも行ってみようかな。