京都旅行から1週間経ちましたが、京都レポートの続きです。
京都に限らず、関西地方に行くたびにお寺の大きさに驚かされますが、こちら初日に訪問した相国寺にもびっくり!
相国寺は京都五山の二位という(一位は天龍寺、別格に南禅寺)という名刹で、五山というのは南宋の格式にならったもので、禅宗、それも臨済宗の格式だそうです。
臨済宗のもとは宋朝にはじまった宗派ですが、それを日本に広めたのが「喫茶」を初めて日本に広めたという栄西和尚です。
そのためお持ちの収蔵品には茶の湯に関するものが多く、この時も相国寺境内にある承天閣(じょうてんかく)美術館では「茶の湯」展を行っていました。
相国寺は境内の出入りは自由ですが、普段は美術館以外の拝観を行っておらず、この日は、新型コロナウイルス前でごった返していた京都中心部と違い(苦笑)、境内の中は人もまばらでした。
ネット評価がやたら高い承天閣美術館ですが、中に入ってみると、ここ…本当に良いものをお持ちです。
入ってまず鎌倉時代の高僧、夢窓国師や無学祖元などの書や千利休ゆかりの茶道具などに驚かされましたが、何と言っても目玉は伊藤若冲の障壁画です。
▲芭蕉の木を描いた「月夜芭蕉図」と、葡萄を描いた「葡萄小禽図」の一対が常設されているのにはびっくり!
昨今は若冲を見られる機会も多くなりましたが、これは承天閣美術館に来ないと見られません。
いや〜京都、おそるべし! そう思った初日でした。
冬の京都、今が見頃ですので足を運ばれてみては如何でしょう。