十条・梅の木のイベントで、蒼政涼子&河中豪紀 デュオコンサート & 五戸美樹(敬称略)による芥川龍之介の朗読イベントを楽しんできました!

▲こちら、山口和男写真展「荒川線」は11月27日までとなっていますが、3週間延長されることになり、12月18日(水)までの開催ですので、未見の方はぜひ足をお運びください。梅の木のコーヒーも最高に美味しいですよ♪

さて、その展覧会の目玉になるイベントが先週22日(金)で開催されました。

山口さんのトークに加え、蒼政涼子&河中豪紀 デュオコンサート、フリーアナウンサー五戸美樹さんによる朗読も加わった豪華な顔ぶれです。

こちらが蒼政涼子&河中豪紀 デュオコンサートの様子 

動画は河中豪紀さんのオリジナル曲ですが、何と、今回この曲のタイトルをつけさせて頂きました。それというのもコンサート中に「タイトル募集中」と言われたので、とっさに「“友遠方より来る”というのはいかが?」と言ったのですね。
それは、李白の唐詩に描かれている山河の情景が浮かんだのですが、「それ論語の言葉だよ」と言われて失笑を買いました(苦笑)。

また、イベントに参加したお客さんたちからは、“友遠方より来る”ではイマイチという声が多かったので、提案はペンディング。後日、Google先生で英訳を見たら“Coming from far away”とあり、それを言うたら採用していただきました♪ ありがたいことです。

正しい英文かどうかわかりませんが、曲の感じには合う気はいたします。

さて、五戸美樹さんの朗読。

演目は山口和男さんが代表をしている出版社・虹色社から出している、芥川龍之介の「杜子春」と「蜘蛛の糸」でした。

こちらも本の中の情景が目の前に浮かんでくる素晴らしい朗読。さすがプロで、しかもフリーランスで活躍している人の朗読は違いますね!

さて「杜子春」も「蜘蛛の糸」も、私が中学の時分に国語の教科書などに出ていた、馴染みのある物語ですが、いや〜、改めて朗読で聞くとけっこうとんでもないお話ですね。

まず、とにかく杜子春のロクでもなさが際立った話ですね。
仙人によって得た莫大な財産を2度に亘って、放蕩生活によって使い果たすと
「人間といいうの、つくづく薄情なものだ。金のあるうちは、いくらでも世辞追従をするくせに、私が一文無しになると見向きもせず、水さえ恵んでくれない」

いや、アンタ。それ当たり前やろ。
そんな財産を2回も遊んで使い果たすアンタがクズでんがな(ふろむニセ関西人)。

まあ、日本の話だったら誰かが何か恵んでくれそうですが、さすが中国のお話。さんざん豪邸に入り浸って、タカりまくった人間が、文無しになったとたん水も恵まないあたりはツッコミどころ満載です。また「水を恵む」って表現も、日本ではあり得ないことですね。原話があることを想像させます。

面白かったのが、杜子春が剣で刺されたあとに地獄めぐりをする描写が、今でいうとスティーブン・キング調なことでした。

実際にはあり得ない幻想や怪物、鬼などのありようがまさにキング。
ある意味、古今東西の不思議な物語をスティーブン・キングが踏襲したのかもしれません。

地獄で馬にさせられた両親の顔だけが父母の顔というのも、「IT」に出て来そうな描写です。杜子春の両親も地獄にいるんだから、生前ロクでもないことしたのかなと、その点もツッコミどころ。

また、牛馬になっても父親の存在感が希薄で、愛の言葉をかけるのは母親というのも同様ですね。この辺りが妙にリアリティありました(笑)。

さて、もう1本の「蜘蛛の糸」ですが、これに関してはまた後日述べることにいたしましょう。あの小松左京先生が、この物語を大嫌いだったようで、私の父などもそうですが、戦中派に不人気な蜘蛛の糸……こちらもツッコミどころ満載です。

あ、いけない。
肝心の山口さんの写真展の話してないや。
山口さん、そちらは次回ということでご勘弁を❣️

▼アチャールくんカレンダー、来週より本格的に発売開始です。まだお手に届かないみなさま。今しばらくお待ちくださいませ!

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