毎日、雨が続きますが気分はローマの青空で!〜スペイン階段そば “Fiaschetteria Beltramme” はフェリーニが通った店!

6月のイタリアは快晴続きで猛暑がでしたが、日本は雨続き。
昨年はそろそろ猛暑が始まっていましたから、えらい違いですね。

イタリアから帰って10日ほどになりますが、気分を青空にしたいので、また食レポをいたしましょう。

ローマ料理で印象的だったのが、最初と最後の食事に選んだこちら。

Fiaschetteria Beltramme〜フィアスケッテリア・バルトラッメと読むのでしょうか。
フィアスケッテリアとはワインバーのことだそうで、実際に酒類を売ってるお店をレストランにしたところだそうです。

ここの店の創業は古く、1800年代だとのこと。

映画監督のフェデリコ・フェリーニがここで「甘い生活」や「81/2(Otto mezzo)」のシナリオを書いたそうで、店内には同じ映画監督パゾリーニ直筆の絵が飾られています。

▼なんかマッチ箱の裏に描いたものだそうです。

さて、イタリアのレストランというのは、どこに行ってもサービスで満足するようなことは少ないようです。

往々にして呼び込みでアイソの良い店は、観光客相手で味の方はイマイチな傾向があります。スペイン階段、ナヴォナ広場、トレヴィの泉など観光地の目ぬきにあるカフェは、雰囲気代だけでまずお味は期待できません。

また、こちらトリップアドバイザーの評価を見ても、Fiaschetteria Beltrammeについては色々と分かれていて「二度と行きたくありません」なんていうものもあります。

もともとイタリア人の接客キャパは大きいものではなく、今現在、ローマは溢れるほどのツーリストで対応しきれないというのはありますね。
まあ、日本の基準から見ると、やや客あしらいがザツに見えるところもありますが、そんな店の方が美味しかったりするのは、わが国と大きく違うところでしょうか。

もちろん、まったく悪気があるわけでないので、そこは気にしない方が良いでしょう。美味しかったら、「美味しい」といえばニコニコ接してくれるので♪

先に私が思い出のレストランとして勧めた「サンティ」も、おじいちゃんが注文を間違えたり、忙しいと接客がザツだったりと(というトリップ・アドバイザーの声あり)、まあそこはご愛嬌かな(笑)。

さて、この店のイチオシはローマ名物カルボナーラです。

太めのパスタに卵黄、生クリーム、グアンンチャーレ(豚ほほ肉のベーコン)をたっぷり使った一皿は絶品。盛り付けがザツ……いや、ドーンと出て来て大胆なのも本場の臨場感満載です。

今回、イタリアを食べてあらためて思ったのが、パスタが思ったほどアルデンテではないことです。というか、むしろイタリアも高齢化の影響なのか、やわらく茹でたものが多かったことでしょうか。昔はもう少し固茹でだったような……?

ただ、麺類について多くの人が誤解していることに、「コシ=固い」と間違えていることですね。コシのある麺は、長く茹でても一定の歯ごたえがありますし、第一に芯の残るパスタがそんなに美味しいかというとそうでもありません。

その点、この店のパスタはもっちりとして食べ応え十分。

▼アマトリチャーナも実にローマらしい太麺、どっしりとした食べ応えです。

▼こちらもローマ料理の代表格。サルティンボッカ。「すぐさま口に入る」という意味で、薄切りの仔牛肉に、プロシュートを巻き上げたものを、白ワインとバターで仕上げたものであります。

▼こちらはラザニア。まったく歯ごたえがありませんが、これもボリウム満点で実に旨いです。

▼そしてこれまたローマ名物、肉ボールのトマト煮。

▼メランザーネ(茄子)のオーブン焼き、パルミジャーノ・レッジャーノがけ。
どれも赤いトマト味ばかり選んでしまいましたが、ローマ料理ってこんな感じかな。

▼そして絶品、ピスタチオのティラミス。ピスタチオの美味しさは日本では味わえないものでした。

2回行きましたが、トリップ・アドバイザーにあるような失礼な接客はなく、実に快適で美味しいひと時を過ごせました。

ローマに行った際はぜひご賞味あれ!

 

 

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