医者も色々〜こんな医療はまっぴらです!

よく一部の医療や障害者支援の世界では、患者を治さず「固定資産」と呼んでいる………などという話を聞くことがありますが、以前まではまさかと思いながら、最近身近な人が同じ目に遭ったのにびっくりしました。

その方、患者Aさん(70代女性)は病気ひとつしたことのない方だったのに、今年になっていわゆる四十肩、五十肩にかかりました。
最初は「七十代なのに五十肩」なんて笑っていたのですが、いつまでも痛くて腕が上がらず、あまりひどくなったので、某大手病院の医師に見てもらったところ“腱板断裂”という診断が出ました。

その大手病院の医師は多摩地区にある自分の病院から、週に一度だけ通ってる方だそうで、何度か通っているうちに「手術をしないと治らない」と言われたのです。

病気をしなかった人がどこか悪いと弱いもの。

愕然としてそのお医者さんの話を聞くと、多摩地区のその病院に1ヶ月入院しないと、今は大丈夫でも、そのうちに腕が上がらなくなるということでした。

手術をしたあとは腕を上げてはいけないので、脇に風船のようなものを入れたまま一月の入院ですから、それはおだやかな話ではありません。

また、Aさんの家族はうちの近所の赤坂ですから、多摩方面(それも終点近くの方)まで行って色々身の回りの世話をするとなると一大事です。

「先生、何とかもっとうちの近くの病院で治らないものでしょうか。○○まで行っては家族はとても通えません」

「大丈夫、ちゃんとうちでヘルパーつけますから」

(ヘルパーさんなんか雇ったら、余計にお金がかかるじゃないの) 

「友だちも知り合いもいないところで、独りで1ヶ月も入院してたら、気が変になってしまいますよ!」

「大丈夫、一ヶ月入院してたら、その中で友だち出来ますから」

(冗談じゃないわよ、この年になって友だち作るために入院しろっていうの?)

どうやら、この辺りから少しも患者に寄り添わず、自分の病院に入れようとする医師に、前から芽生えていた不信感がハッキリしたようんで『この医者、ダメだ』と思ったようです。

この会話からわかるように、この医者……患者のことなど考えておらず、自分の病院に取り込もうとしているのが見え見えですもの。

そこで、Aさんの娘さんが知っている日本橋にある、別の若いお医者さんに診てもらったところ、今時、腱板断裂は確かに元通りにならないものの、手術せず保存療法で軽くするとのこと。詳しく診てもらったところ自宅養生で充分日常生活に支障はなくなると言われました。

捨てる神あれば、拾う神あり。
医者も変な医者ばかりではありません。

誤解のないように申し上げておくと、腱板断裂……手術した方が良い場合もあるようですし、この病院もそれで実績はあるようです。
手術、保存療法、どちらが良いかはプロの診断と、患者の意志ありき 。

そこは患者に寄り添う医療であってほしいところあります。

それにしても、例えばあ@花さんのブログでは、治さない医療やアリバイ作りの障害者支援のことがいつも取り上げられていますが、どうやら似たような話が世の中にいっぱいあるようです。

明日は別の分野になりますが、同じような話をもう一つ…書いてみようと思います。

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