8mの大作レポートの途中ですが、思いついたので先に書いてしまいます。
現在放映中「真田丸」ですが、幸村が九度山を脱出するあたりから、大阪冬の陣から夏の陣にかけてのエピソードは、山岡荘八の「徳川家康」23、24巻あたりを底本にしているフシがあり、実は同じセリフや展開が多々あります。
最初の方では逃げ回っていた家康像が、ここに来てだんだん立派に見えていくのは、そのためかもしれません。
来週以降、注目したいのは、いったん冬の陣で豊臣側から和議を申し入れるところで、幸村が言うセリフです。
(以下『徳川家康』より引用)
この世の戦いは、実は女子(おなご)と男子(おのこ)の
永遠の戦いであったのかもしれぬ。
永遠の戦いであったのかもしれぬ。
生もう、増やそう、地に満たそう、それ一筋の女子と
殺そう、狩ろう、奪おうと血眼になってあがく男どもとのう。
家康はそれを知っていた。
男たちを裏で動かす女たちの存在を忘れていなかった。
ところが恥ずかしながら幸村は戦いの駆け引きは知っていても、それを知らなんだ。
知らなんだでは戦いにもならぬであろう。
女性の母性愛まで計算に入れるとは、家康は恐ろしい人物よ。
このようなセリフが次回以降入るかどうか。
「真田丸」は、歴史を知る優秀なブレーンがいるようで、意外に史実に忠実なところがあります。関ヶ原の合戦が5分足らずで終わるのも、真田から見たらあんな感じだったのでしょう。
次回も注目です。