レオナルド・ダ・ヴィンチ「糸巻きの聖母」を見てきました!

昨日は江戸東京博物館で開催中のレオナルド・ダ・ヴィンチ「糸巻きの聖母」を見てきました。

メインはこの「糸巻きの聖母」1点で、レオナルドの筆による作品、あとは素描のみで、ほかはレプリカやレオナルド周辺の画家たちの作品が展示されるという構成でしたが、なかなか興味深い展覧会でした。

そもそも、わたくし・・・この「糸巻きの聖母」がレオナルドの真筆かどうか疑わしいのではないか。そんなことを考えていたのです。

その理由として・・・

1、モナリザなど、輪郭線をハッキリ描かないレオナルドなのに、空と水の背景と聖母の頭がハッキリしすぎている。

2、背景の山々の形が単純すぎる。これもモナリザに比べるとさらに顕著である。

3、浮いた右手の描写が、レオナルドにしては人体的に正確でないところがある。

4、聖母の頭の形がやや歪み気味である。

などが挙げられました。

ところが、実物を見て「やっぱりレオナルドの真筆かな」と考えを変えました。
まあ、わたしなどが何と言おうと、この絵は鑑定的にレオナルドの真筆なのですが、それはそれとして、もう少しお付き合いを。

なぜ、この絵がレオナルドの真筆だと考え直したかというと、まずレオナルド周辺の画家の筆と「糸巻きの聖母」のレベルがあまりに違うことです。これは誰の目にも明らかで、見た人々が口々に「やっぱり違う」とつぶやいていました。

余人を以て代えがたし、ということでしょうか。

理由2の「背景の山が単純」というのは、もしかしたら弟子が描いたものかもしれません。レオナルドの絵に、ラファエロみたいに誰か他の人の手が入っていたなんて話はあまり聞きませんが、この時代は当たり前のことだったので、もしかしたらそうだったのかもしれません。。

理由4の「聖母頭部の歪み」というのは、あくまで印刷物やTVなどで見た時に感じたもので、本物を見る限りでは感じられませんでした。

不思議なもので、写真に撮ると歪んで見える絵というのが、理由はわかりませんが、あるものです。もちろん原画に微妙な歪みがあるのでしょう。それが撮影されると、より強調されて見えるのかもしれません。

撮影されて歪む画家の代表は、個人的な感想を言うとドラクロアでしょうか。
反対に実物の方がリアルに感じない画家が、同時代のアングルだと思っています。

ともかくも「糸巻きの聖母」に見られる神秘性、精神性はレオナルド・ダ・ヴィンチ のものと見て良いと、一人勝手に腑に落ちた次第です。

それにしてもレオナルドの作品に見られる「知の迷宮」はすごいもの。みな、彼の絵を模したり、鏡面文字を解読したりするのは、少しでもこの万能の天才に近づきたいからでしょう。

私が一番尊敬する人物の一人は間違いなくレオナルド・ダ・ヴィンチなのですが、一番真似しちゃいけない人だとも思っています。まあ、真似するなんて「笑わせるな」なんですが(笑)♪

↓ こちらはミュージアムショップにあったトスカーナはヴィンチ村産のレオナルド・ワイン。キャンティのブランドで出していて、これは買わないワケにいかないと、つい一番安いものを購入してしまいました♪

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