国歌を「君が代」から「ふるさと」に

君が代不起立教諭 「抵抗教員に上から圧力」

↑ うーん。

これを読むと教員というのは公務員でありながら、国が決めた法律や条例を守れないのかと考えてしまいますね。

国や自治体から給料をもらいながら、「教育を政治に牛耳られてはたまらない」とは、まさに耳を疑う言葉です。
ルールを守れない人が子供になにを教えるのやら。

↑ マンジュとアチャール

ただ、かくいうわたくしも「君が代」が、万人の心に沁み入る名曲かと言われれば、はたして? という疑問を持っています。

たしかに大相撲の千秋楽やサッカーの国際大会で歌う君が代には、じーんとするものがありますが、いつでも聴きたいという名曲というわけではありません。

 

まだNHKが放送終了後に日の丸と君が代を流していた時代・・・
わたしの祖母は、それを聞くと眠れなくなるとこぼしておりました。

wikiによれば「君が代」が国歌として扱われるようになったのは明治維新後、
法として制定されたのは何と平成11年だそうです。

古今和歌集から取られた詠み人知らずの歌詞だそうで、
成立時には違うメロディの君が代が複数ありました。
松本の開智小学校に行くと、明るいリズミカルな君が代のスコアがあって、
さまざまな紆余曲折があったことを伺わせます。

↑ なまけ蛙くんが「ぼくの部屋においで」と言ってます♪

 

そんな中で諸外国の国歌には、なかなかの名曲が少なくありません。

「殺せ! 殺せ!」と叫ぶことで知られる、
フランスの「ラ・マルセーズ」は言うに及ばず、
アメリカ国歌やハイドン作曲のドイツ国歌。
そして旧ソビエト国歌で、現在はロシア連邦の国歌など、
どれもみな粒ぞろいの名曲です。

また、国歌ではありませんが、社会主義者の革命歌「インターナショナル」も大変な名曲で、これを聴けばわたしのような左翼ぎらいでも、社会主義のために身も心も捧げたくなる衝動にかられる素晴らしい曲です。

そもそも国歌とは、聴いてる国民を鼓舞させる目的が少なからずあります。
また、音楽とはそのような力を持っているものでもあります。

 

その点、わが国の君が代は荘重ではあるものの、今ひとつ西洋的な意味での音楽性に欠けるところがあります(ああ、それなら日教組のみなさんの意図に沿うじゃありませんか!)。

それなら、かなこさんの言うように「ふるさと」の歌詞を変えて、国歌にしても良いのでは? なんて、先日のコメントを読んで、ちょっと思ったりした次第です。

(こんなこと書いたら怒られそうですね。
批判のご意見もお待ちしています!)

 

オーストリア人のハイドンが作曲した「神よ、皇帝フランツを護りたまえ」は、昔はオーストリアの国歌でした(弦楽四重奏『皇帝』の2楽章として有名です)。

ドイツ統一以降は、ドイツ国歌として歌われてます。
ヨーロッパは国の再編が激しいので、日本とは簡単に比べられませんが、同じ国家の中で国歌が変わるのは珍しいことではありません。

かなこさんは「妄想」と言いましたが、歌詞を変えるのを前提に一考しても良いかと思いますが、みなさまは如何思うでしょう。

え? そんな妄想を、”申そう”・・・なんて、ウフッ♪

↓ こちらはヤマガタ・サンダンデロの岩牡蠣のモロヘイヤソースです♪

国歌を「君が代」から「ふるさと」に” への14件のコメント

  1. おはようございます。こっちには初米です。
    画伯はずいぶん「ふるさと」への気づきが遅かったのですね。
    私はあれこそ、多くの日本人が文句なく共鳴できる歌だと思います。画伯同様、田んぼのあるところに暮らしたことはないけれど田んぼを見ると美しいと思うように、郷愁を感じます。
    でも世界性がないっていう点では君が代とあまり変わらない気が。。。

    君が代は雅楽で演奏すると美しい曲です。世界性は確かにないけれども、逆に言うと南米勢とかに比べ、征服され戦って独立を勝ち取った国ではないので、世界性がないことはむしろ我が国の誇りだと考えています。
    血塗られた戦いによって勝ち取った国家主権ではなく、さざれ石が固まって苔が生すまで同じ体制が基本的に続いたのが日本の特殊性なのだから。

    慶應義塾では、応援歌「若き血」と「塾歌」を使い分けています。
    「塾歌」はアルコールが入ったら歌ってはいけないようで、結婚式でももっぱら「若き血」が歌われます。
    塾高が甲子園で勝ったとき歌われたのは「塾歌」でした。美しい曲です。よかったらぐぐってみてください。そういう使い分けで勇ましい曲が一個あってもいいとは思います。
    また、横浜市歌も横浜で育った子はみんな歌える美しい曲です。

  2. あ@花さんの
    >征服され戦って独立を勝ち取った国ではない

    ソレダ!

    ところで横浜市歌で思い出した長野県歌「信濃の国」
    出身地でもなく親戚もいませんが、この歌はいいね。
    長野県民を羨ましく思う一瞬であります。
    http://www.youtube.com/watch?v=tdtYfcnPB2M

    個人的にはこれが一番好き。

  3. 一つ真面目な話を言えば
    >国や自治体から給料をもらいながら、「教育を政治に牛耳られてはたまらない」

    これそのものは間違いではありません。
    国が、どう考えてもはっきりと、間違った方向に行こうとしていることに気が付いた場合、それに異議を申し述べることは教員だろうがセレブだろうが国民の大事な責務です。

    問題は、未だに「アメリカは諸悪の根源」から抜け出せず、結果「アメリカに追随する日本の政治家も片棒を担いでる」といった、利害と野心の渦巻く複雑な国際政治の現況を、国内にのみ通じる(←ここ、大事。あ、韓国の一部もそうか)反米が親米かで敵味方にすっきり分けられるといった、単純な世界観に支配された不勉強極まりない教職員集団の在り方に集約されること、であります。

    例を挙げると、10年後には経済的軍事的に世界一の大国になるであろう一党独裁国家であり非民主国家である中国と領海を接する国々は今でも何かの出会いがしらで一触即発の領土問題を抱えており、神経を尖らす時代の中に日本も放り込まれていること、ゆえに安全保障とは何か、自らの国家観とは何かを真剣に考えざるを得なくなり、国家国民の一体感の必要性を否が応でも徐々に自覚せざるを得ない時代に放り込まれたことに、意図的に見ぬふりをして「卒業式等の儀式で日の丸を掲揚し起立して君が代を歌うことが愛国心を鼓舞し、親米的で反平和的で軍事大国化への逆戻りを推進してる」と主張する、硬直したイデオロギーに支配された教職員集団であります。

    以前「戦争が起きたら自分は逃げます」といった人がたくさんいました。
    日教組の人もそう言っていた。
    逃げるのだから愛国心なんて日本なんて関係ない、ということなのかと思いました。自分は日本人である前に「地球市民」だと。

    東北で大きな震災が起きた時、多くの人は逃げましたか。
    不便な仮設住宅に住みながらも郷土の復興を強く願う人はたくさんいます。
    強い放射性物質の数値のために強制的に移住されられた人たちは
    二度と戻れないかもしれないことを「うまく逃げられた」と喜びましたか。
    自分という人間を形作った土地から、人の心は離れられないのです。
    日本人なら日本人であることに向き合うしかないのなら、目を逸らしてはいけません。
    日の丸君が代を愚弄し回避すれば平和になる、なんてはずはありません。
    逆に自分のアイデンティティを軽視する人間は、赤子の手を捻りあげるくらい簡単に始末できることでしょう。まあ自分から生贄になって日本国民を守って頂けるくらい覚悟があれば別ですけど。
    やる気があれば、どんな言いがかりでもつけることはでき
    ミサイル打たれたら、それまでです。「国家安康」の家康を思い出しましょう。
    狭窄な視野の政治的主張の道具にしてはいけません。

  4. あ@花さん、おはようございます!

    ああ、なるほど。
    さすがのご指摘です!
    (これで、おさかなの絵が来なければもっと立派!)

    >逆に言うと南米勢とかに比べ、
    >征服され戦って独立を勝ち取った国ではないので、

    日本人に何がないのかと思えば、まさにその点でしょうが、
    それはむしろわが国の誇り。
    わたくしは、本居宣長の言う「もののあはれ」ではないかと思いました。

    >君が代は雅楽で演奏すると美しい曲です。

    なるほど。
    大相撲の千秋楽で演奏される警視庁のブラスバンドは、
    あれはあれでジーンときますが、
    君が代はむしろ雅楽のメロディですね。

    >慶應義塾では、応援歌「若き血」と「塾歌」を使い分けています。

    若い頃は校歌とか校章をバカにしてたんですがね〜。
    だんだん、そういうものが必要に感じる年になってきました。

    ところで、校章で思い出しましたが、
    教員時代に最初に赴任したのが新設校で、
    実は校章のデザインをしたことがあります。

    最後にまとめたのは別の人でしたが、基本デザインはわたくしがいたしました。
    考えてみれば、はじめて担当したデザイン仕事ですが、
    ぐぐってみたら出てきましたのでUPします。
    http://www.edu.city.atsugi.kanagawa.jp/morinosato-js/

    当たり前ですが、そのままでびっくり!
    ご参考まで

  5. かなこさん、おはようございます!

    >「教育を政治に牛耳られてはたまらない」
    >これそのものは間違いではありません。

    おお、まさしくそうですね。
    もちろん、給料をもらっているのだから文句言うなという意味ではありません。

    わたくし自身、会社員時代は社長の目の前で「できません」「ダメです」を言う不良サラリーマンでしたので、そういう意味では何も言う資格はありません。

    かなこさんが主旨をご理解されているので嬉しいかぎりです。

    >以前「戦争が起きたら自分は逃げます」
    >日教組の人もそう言っていた。

    これは地球市民原理主義ですね。
    「地球人」なんていうのは「ウルトラセブンの世界」の話であって、外敵、宇宙人が攻めてこない限りありえません。

    イタリアは統一されたあとも南北は不仲ですし、わが国にしても未だに長州と会津には確執があります。
    日教組もサヨクも遠からず衰退しますから、ほおっておいて構わないと思うのですが、そういう辺りが人間というものを少しもわかっていないということでしょう。

    結果の平等に固執するあまり、宗教を否定して弾圧したのがソビエト共産党ですね。
    世界一宗教的な国民に宗教を否定して弾圧していたのですから、やはり人間というものがわかってないと言わざるを得ません。

    一方でお隣の大国ですが、鄧小平は世界一欲深い自国民のことをよくわかっていたわけですが、どうも最近はおかしなことになっています。

    「ふるさと」から話題は変わりましたが、そんなことを思った次第です。

  6. 頼れるものが欲しいですね。
    すがって生きられるのなら、それでいいけど(?)、
    そんなの、今もう無いです。
    と、ここからですね。
    さあ、どうしましょう???

  7. お頭さん、おはようございます!

    >頼れるものが欲しいですね。

    ううむ。
    それは共産主義やらのイデオロギーのことでしょうか。

    今ひとつ意味がわからないので、
    捕捉いただければ幸いです。

  8. 舌っ足らず、スイマセン。
    頼れるもの、上司とか現金とか、
    今まではアメリカと円安でしたが、
    今後は、吹きっ晒の荒野に独り行く、ですね。
    そんな時、国旗と国歌は無いよりマシ。

  9. お頭さん、おはようございます!

    おお、やはりそういう意味でしたか。
    いくら地球市民という立派な考え方を持っていても、
    外国に行けば、外国の他人はそう扱ってくれません。

    自国も人情紙風船なところもありますが、
    生きる上での頼れる基盤は、やはり国家です。

    立川市の餓死を取り上げて、
    世界一整備された国を簡単に否定するのも如何なものかですよね。

  10. ふるさとは小学生向きの歌。

    知性が欠けている。
    趣も十分ではない。

    国歌にはもっと深みのある歌がほしいですね。

  11. チャオさん、おはようございます!

    >ふるさとは小学生向きの歌。

    >知性が欠けている。
    >趣も十分ではない。

    私もそう思ってましたが、そんなことはありませんよ。
    編曲次第で曲の感じ方は変わります。

    >国歌にはもっと深みのある歌がほしいですね。

    チャオさんと同じ意見の人も大勢いるようですので、
    それはその通りでしょうね。

    ただ、本文をお読みになればわかりますが、
    積極的に国家にしろとは書いてません。

    個人の好みということで、感じ方がそれぞれでよろしいかと思います。

  12. マスオさんこんにちは

    今時、野ウサギがいる所などまずないし、
    国民の半数以上が都会育ちで川はコンクリートの護岸で小川などありません。
    フナのいる小川など殆どない。せいぜい用水路のザリガニか。
    7割以上の人間がそんなふるさとなど持っていません。
    だから現実的ではないですね。

  13. チャオさん、おはようございます!

    チャオさんは「ふるさと」をお好きでないようですね。
    それなら、それで良いのではないでしょうか。
    私はチャオさんの感想を否定するつもりはありません。

    私も東京生まれなので、野うさぎなど見たことありませんが、
    この曲をどう感じるかには関係ありません。
    アートなのですから、
    現実的でなくてもよろしいのではないでしょうか。

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