もう10日前ほどの終わって展覧会で、キトラ古墳展の前に見た展覧会です。
栄西を「ようさい」と読むとは知りませんでした。
以前、「ぶらり鎌倉スケッチ散歩」 を書いた時に、栄西のことはいくつか調べたはずなのに変だなあと思ってましたが、今回の展覧会ではじめて「ようさい」とふりがなをつけたのですね。
というのも、栄西の漢字に「ようさい」とふりがながふってある古文書が今回の展覧会では展示されていたというのが、その理由です。(ヨウサイではなかった。5文字のふりがなでしたが忘れました。覚えている方はご教示を)。
つまり今回の展覧会で「ようさい」と公で呼ぶようになったようで、その前も栄西の臨済宗は「ようさい」。弟子の道元が開いた曹洞宗では「えいさい」と呼ぶ傾向があるそうです。
禅宗では不立文字といって言葉で伝えられない教えを大切にしますから、呼び方は大きな問題ではないでしょうが、今では跡地しかなくなった鎌倉最大の大寺「永福寺」も、字が違えど「ようふくじ」と呼びます。
昔は「え」を「よ」と発音する ことがあったのかもしれません。
栄西といえば「喫茶養生記」の作者として、日本にお茶をもたらしたことでも有名です。
当時、お茶は薬として飲まれていたそうですが、京都建仁寺では今でも「四頭茶会(よつがしらちゃかい)」といって当時の作法でお茶をたてる儀式があるそうで、その様子が博物館に再現されていたのが何とも興味深かったです。
キトラ古墳壁画のレプリカや、バルテュス展で再現されていた彼のアトリエもそうですが、本物ではなくても、その様子を再現した展示というのは、何とも興味深いものです。
そして目玉は何と言っても俵屋宗達による「風神雷神」二対の屏風。
5年ぶり公開だそうですが、光琳や酒井抱一などが模写したものがいっぱいあって、何だかはじめて見るような感じでした。見たはずなんだけどな。
話は変わりますが、7月18日は故宮博物館の「肉」と「白菜」が来るのに合わせて、ニッコウトラベルのイベントで話をする予定です。
詳細は私もまだ知らされてませんが、間近になりましたらお知らせをいたします。
台北の故宮の肉と白菜が海外への進出は初めてですが
さびしい気持ちが沸いてきました
はとがとの順番が書き間違って、書く練習が足りなく、すみませんでした
林珮琛さん、おはようございます!
>台北の故宮の肉と白菜が海外への進出は初めてですが
>さびしい気持ちが沸いてきました
そうなんですよね。
外国から故宮を見に来た人も、肉と白菜が見られないわけですから、それも残念な話です。
まあ、日本のこの展覧会。
混雑は必至ですから、なるべく大勢の人に見ていただければと思います。