愛甲修子さんの「治す」花見質問会

タイトルには「花見質問会」と書きましたが、別に花見だけしたわけじゃありません。花風社さん主催の講演会のあと、場所が大倉山だったから、近所の大倉山公園を散策しながら花見をしたというわけです。
(もちろん、ノン・アルコールね)。

例によってアスペルガーなどの障害を抱える当事者や、家族の方たちが中心でしたが、今回印象的だったのは、障害を抱えるご本人の出席と質問が多かったことでしょうか(そう見えただけかもしれませんが)。

質問の内容についてはプライベートなことなので、今回はあえて書きません。

別の機会に形を変えて記すかもしれませんが、ともかくも自閉症、アスペルガーなどの障害を持つ当事者本人が、交通機関の乗ってわざわざこういう会に出て、質問をすること自体が大きな第一歩です。

(一例としてアスペを抱える人の中には、耳がすべての音を拾ってしまい、電車に乗ればパニックを起こす人もいます)。

花風社さんの本はあえて「治る」という言葉を使っています。

自閉症というのは「治らない」ことになっていて、もちろん生まれつき備わった自閉脳自体を取り除くことはできません。

しかし、その中で症状や自閉症独特の思考回路を改善し、社会の中で生きていくようにすることは、藤家寛子さんやニキさんの例を見ても可能なことです。

藤家さんの例を見れば、10年前は1時間のミーティングにも疲労して、花風社の床に寝転がっていたのが(ちなみに室内は絨毯敷きですが)、今ではドラッグストアのスタッフとして後輩を指導する立場にいます。

こうした社会参加ができることは、「治った」という言葉を使って差し支えないでしょう。ある程度不自由なところが残るのは、定型発達者も一緒ですからね。

こうした人たちに愛甲さんが提案していることのひとつが、体の改善です。

簡単に言えば、体力をつけたり、体の歪みを治すなどバランスを整えること。
肉体は心の入れ物であり、脳もまた肉体の一部に過ぎません。

脳を含めた体全部を入れて心が形成されるのですね。

藤家さんが劇的に変化した理由はいくつもありますが、一言で言えば、1日8時間労働を5日こなす体力がついたことにつきましょうか。

そんな話をしながら、会の後半はコンディショニング講座の栗本啓司さんが参加。

愛甲さんの質問会終了後、そうした当時者に体のバランスを整える方法を伝授してくれました。実践してるうちにも、当人の顔が見る見る明るくなってくるのがわかります。

 

講演終了後は近くの大倉山公園でお花見。
講演会参加者、ほぼ全員がお花見にも参加です。

ソメイヨシノは終わりを迎えていましたが、そうでない山桜の種類が満開を迎えてきれいでした。
大倉山公園は12年ぶり。写真はその梅園ですが、桜も数多く植えられています。昔、この辺りに住んでいましたので、また懐かしくもありました。

「日本人でいて良かった」

桜を見ながら、みなそう口々に言う様子は講演会の客筋の良さを物語っていました。
加えて言うと、参加者のみなさまはどんなつまらない私のダジャレに笑ってくれる良い方ばかりだものね〜(そこかよって・・・違います!)

40分あまりの散策のあと、大倉山駅に戻って解散。
いや〜、いつもながらの良い会合でした♪ みなさま、またお会いいたしましょう!

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