花子とアン、何だかんだで見ています

新しくはじまった朝ドラ、「花子とアン」。

冒頭が東京大空襲にはじまり、美輪明宏さんのねっとりしたナレーションではじまったため、積極的には見ない決心をしました。
ただ、その後チラ見していたら、思ったより造作は良いので、先週後半からはほぼ欠かさず見ています。

ただ、これはホメ言葉でもケナし言葉でもないのですが、新番組なのに、ぱっと見が再放送みたいだよね。

最近はBSで以前の朝ドラの再放送をいつも放映してるのですが、それとの区別がつかないのです。つまり、今回のドラマは先の「ごちそうさん」同様、それほど朝ドラの王道を踏襲してるとも言えるかもしれません。

これは「純と愛」の失敗からきた反省でありましょうか。また、元気と明るさの押し売りみたいなドラマを見るよりは、貧しさから身を興すドラマの定番、王道はある意味好ましいと言えるかもしれません。

そうです。遠くないその昔、日本は貧しい国だったのですね。

戦後しばらくに生を受けた私の世代は「今の子は幸せだ」「食べ物がある」と、祖父母に言われて(親は言わなかった)育った年代ですが、それでも今に比べると豊かではありませんでした。

先日、美術をやりたいという友だちのお嬢さんを家にお招きしたのですが、その時、初期のワープロが、数1000字でフリーズするといった話をしたら、そんな時代があったんだという反応でありました。

私も子どもの自分、親の時代にテレビがなかったとか、ラジオの初期だったとかいう話を聞いて、そのことを思い出しました。

子どもの頃は遠い昔の話だろうと思っていた過去が、この年になると、実はそんなに昔のことじゃないのを実感します。

ドラマを見ながら、祖母が言った「今の子はウナギが食べられて幸せだ」「今の子はお寿司が食べられて幸せだ」と言った言葉を思い出します。

でも、私が子どもの時分は寿司は超高級食。
お若いみなさん。昔の寿司屋は、食べた数を勘定しないで、客を見て値段を決めていたって知ってますか?

だから女性同伴で行くと高くなるとか、一見さんは高くつくとか。
寿司屋に行くと、みんなドキドキして勘定を見たとか言われていたのです。それが明朗会計になったのは回転寿司の台頭くらいかなあ。

どなたかハッキリ覚えている方はご教示のほど。

写真は赤羽の老舗居酒屋まるます家です。

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