「一度は孫さんの上海蟹を食べなきゃダメ!」
ご近所のイラストレーター朝倉めぐみさんの強いオススメで、昨日六本木にある孫さんのお店に出かけました。
孫成順さんはNHKの朝イチにも出演している北京料理のシェフ。
めぐみさんは彼の店に足しげく通う大ファンですが、孫さんの料理の中でイチオシがこの時期にしか食べられない上海蟹なんだそうです。
うーん、上海蟹かあ・・・。
実を言うとわたくし。世間でさわぐほど蟹に関心がありません。
硬い殻をほじくり手をよごし食べるあの労力と、決して安くない価格に対して、そこまで価値があるとは思えないからです。
「ホントよ、孫さんの上海蟹はホント美味しいんだから! 孫さんの上海蟹食べないなんて、モグリなんだからあ!」
うーん。
なんのモグリだかわかりませんが、抵抗できないほどのお誘い。
もっとも孫さんの中華は以前、拙ブログでも書いたように、ちょっと類のない素晴らしい料理です。カニには冷淡なわたくしでございますが、孫さんの料理ならよかろうとあらかじめ予約をして出かけることにしました。
ところがいつも夜は必ず店にいる孫さんが、この日は大切な出張とかで不在。
ぬぬぬぬ、なんでこの日に限って!
以前、食べた”おまかせコース”があまりに素晴らしかっただけに落胆することおびただしい。おまかせで注文しようとしたのを変更し、メニューにあるアラカルトをめぐみさん夫妻にお願いしました。
はたして出てきた料理を食べてみたら、落胆はまったくの杞憂でした。
アラカルトで頼んだ料理は手順が完成してるのか、どれも素晴らしいお味。親分の教育が行き届いているのですね。
さすが、孫さんのお店。弟子も一流の腕前です!
(いや、案外親分がいなくて、伸び伸び作ったのかもしれません♪)
↓ 料理は最近の中華でよくあるように、人数分とりわけてくれて、こんな感じです♪
カブのカラシ漬け! 何とも上品なお味。
サンマの含め煮。孫さんはカツオやサンマといった日本の魚が大好きです♪
これが絶品、クルマエビのエビチリソース炒め。
ここでしか食べられないエビチリです♪
めぐみさんの注文を聞いた厨房がフルコースのように仕立ててくれたのですね〜。常連の彼女たちのチョイスも良かったのでしょう。
孫さんがいる時は、いつも最初に上海蟹をドーンと出してくるそうですが、この日は真打ち登場とばかり、一番最後・・・。
オレンジと黒のウニに似た食感は旨味のカタマリのようで、甕出し紹興酒との相性は抜群!