「神トラップ」〜日本のカミ

先日の日本代表、ウルグアイ戦。
結果は散々でしたが、試合前に柿谷選手のトラップが「神トラップ」と呼ばれていたのにびっくり。

そういえば「神」って言葉。
最近は若い人の方が簡単に使いますね。

アイドルで可愛い娘がいれば「神」。スケートボードで凄い技を見せれば「神テク」。マーくんの21連勝も「神」。サッカー若手代表でさえも「神トラップ」。

大昔、横浜ベイスターズが優勝したときも、大魔神佐々木を祀った「大魔神社」なんて一時的に設置されましたしねえ。

「神」のインフレにおぢさんは呆れ顔ですが、考えてみると日本語の「神」というのは、菅原道真公のように人間も神になる世界ですから、あながち間違った使い方とも言えません。

そもそも「神」を英語の”god”に当てはめること自体、間違いだという声が多く、知り合いの外国人は「神格」「神性」を意味する”deity”という言葉の方が妥当だろうと言ってました。

ただ、日本語でも「ゴッド」と言った方が発音的にピンときますねえ。

わたしがゴッドという言葉を初めて知ったのは、小学校の時に少年マガジンに連載されていた石ノ森章太郎先生の「リュウの道」でした。
謎の老人が姿をあらわし、名前を聞くと・・・

「わしの名はゴッド」

と言うのです。
「ゴッド? 神? 自分を神というのか?」

そんなセリフでGODという言葉を知りました。

マンガで有名なところでは、梶原一騎原作の「空手バカ一代」で、かの極真空手創設者、大山倍達総裁がアメリカ遠征の時に米国人たちから「ゴッド・ハンドだ!」と呼ばれる場面です。

でも、後年大山総裁がTV番組に出演された時に、笑いながら

「それはマンガの創作ですね。むこうの人は簡単に『ゴッド』なんて言いません」

とおっしゃっていたのが印象的でした。

アッラーにせよヤーヴェ(エホバ)にせよ、あちら一神教の人たちは簡単に神の名を言いません。

インドで一緒になったユダヤ人親子に「ヤーヴェ」と言おうとしたら、「シーッ」と口に人差し指を当てて制止されました(このゼスチャーは共通)。

神の名を簡単に呼んではいかんのですね。

ハリー・ポッターのヴォルデモートも、最初の方では名前を呼ばれることがないのですが、それは超自然的スーパーパワーを持つものの名を呼ぶことは禁忌ということでしょうか。

・・・おっと。

でも源氏物語の登場人物も誰一人本名が出てきませんね。

これは一神教、多神教ということではなく、単に名を呼ぶことの禁忌ということなのかな。

いずれにせよ、「神トラップ」なんて表現が良いかわるいかは別にして、「神」の使い方の気軽さは、欧米やイスラム文化との大きな違いであることはたしかでしょう。

このことから天皇と神という話に持っていこうと思ってましたが、テーマが重いので、またいずれ次回ということにいたします。

「神トラップ」〜日本のカミ” への2件のコメント

  1. 画像も重たい??? 
    まだ全快ではないでしょうから、腹七分目で。

  2. お頭さん、おはようございます!

    画像はみな過去のものですね。
    腹七分目もなにも、腹一杯まだ食べられません。

    お気遣いなきよう。

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