ここ数日は激しいぶつかり合いを聞かないトルコのデモですが、もともとはエルドアン首相のイスラム寄りの政治に反対してのことだそうで・・・ウィキでエルドアン首相を調べると、政治集会でイスラム原理主義の詩を朗読して逮捕されたという記述がありますから、なるほど納得です。
もともとトルコのイスラムというのは緩やかなもので、アセナのレベントシェフを見てもわかるように、お酒は完全にフリーで、「ラク」なんて強いリキュールもあるくらいです。こちらは20代の時に行ったトルコの絵日記です。
世界的には劇的に人口が増加しているイスラム教徒ですが、一方でそれに体する反発という現象も起ってくる。その典型的な例でしょうね。
イスラムはもともとは寛容な宗教だったといいますが、一方で戒律が多く、特に日本人にとっては、お酒が飲めない、豚肉がダメ、そしてアッラーを唯一とする一神教であることなど、あまり馴染まない宗教であります。
(アッラーとは、アラビア語の定冠詞『アル』に、神を意味する『ラー』が合わさった言葉。もともと神は唯一なので、『アラーの神』という言葉は、イスラムにとってあり得ません)。
それでは、なんでイスラムが世界中に広がっているかといえば、発展途上国で特に上り坂状態の時には都合が良い教えなんだと思います。
まず、イスラムはアッラーの前ではすべての人間は同じであるという平等を説いてます(ただし女性の地位は低い)。
これはインドに住むカーストの低い人たちにとっては、何より魅力的で、実際にイスラム人口の割合は爆発的に増えています。
飲酒も豚肉も貧しい人たちにとっては、はじめから関係ありませんし、1日5回のお祈りで苦痛ではないでしょう
ところが、ある程度生活が豊かになってくると、イスラムに馴染む人と馴染まない人も出て来る。
さて日本には大勢のイラン人が住んでいますが、お酒が好きだという人は少なくないし、1日5回のお祈りをしてる人というのもあまり見たことがありません。
イランのイスラム化というのは、長いペルシャの歴史から見ると最近のこと。
イスラム革命の前は親米国家でしたから、日本に住んでいるイラン人はそのようなタイプの人が多いのかもしれません。
先日の日経にはハラール食品(豚肉が入っていないなど、イスラムの教えに遵守した食品)の売り込みなど、人口の多いイスラム圏に積極的に売り込みをするといった記事が出ていました。
中東諸国は親日的な国も多く、ましてトルコやイランというのは大国です。指をくわえているのももったいない。ジムに来ているイラン人たちと話をしてそんなことを思いました。
>イランと仲良くする良い機会になるかもよ。
チャンスですな。
善悪合否はちょとおいといて、
王様が居た国(地域)はそれなりの文化が在って、
日本との親和性は高いのではないでしょうか。
然し、悪人は何処にでも居て、それは除きたいですね。
昔々、イラン人は信用しない、出来ない、と言うトルコ人は居ました。
それは悪いイラン人だったのです。
お頭さん、おはようございます!
>王様が居た国(地域)はそれなりの文化が在って、
まさにそうですね。
映画「300」という、どーしようもない作品では
ペルシャが悪役になっていますが、それだけ歴史があるということです。
で、ペルシャはアラブじゃなく、ヨーロッパ系。
実はイスラムに馴染まないのではないかという気もします。
日本にいるイラン人の多くがそうですからね。
>昔々、イラン人は信用しない、出来ない、と言うトルコ人は居ました。
それは「日本人は信用できない」という韓国人、中国人がいるのと同じではないかと。