↑ こちらはいつもの山ね家のスイートコーンのあぶり焼き(少し前の写真です)。
藻塩(もしお)を つけて食べると、素材の味そのものが際立ちます。
さて、近頃よく見かける「藻塩」ですが、わたくし・・・山ね家さんに行くと、決まってクドクドと講釈するのが、百人一首の編者である藤原定家の歌。
もちろん百人一首の中にも入っている、この歌です。
来ぬ人をまつほの浦の夕なぎに
焼くや藻塩の身もこがれつつ
意味はというと・・・
松帆の浦とは、淡路島の明石海峡を前にした海岸です。藻塩というのは、海から上がった海藻を焼いて作った塩のこと。
夕なぎ(風のない時間帯)に焼いている藻塩のように、私の身は来てはくれない人を想って、恋い焦がれている・・・といった、どうってことのない歌であります。
ただ、この歌の原型は詠み人知らずの万葉集ですが、いわばこの時代の”あまちゃん” の恋心を詠んだ歌だそうです。
↓ ちなみにネットからひろった元の万葉の歌はこちら。
淡路島松帆の浦に朝なぎに
玉藻刈りつつ夕なぎに
藻塩焼きつつ海女おとめ
百人一首の詠み人、藤原定家はもちろん男性ですが、万葉集独特の素朴で新鮮な味わいに惹かれたのでしょう。
なんとなく、今の朝ドラ「あまちゃん」に出演している、少女ふたりの新鮮さに1200年もの時を超えてかぶるような気もします。
特にアキちゃんが先輩の潜水夫に恋するあたりは、まさにこの歌そのもの。
ああ、恋するって素晴らしい(遠い目)♡
ちなみに、百人一首。
外国人相手に日本語で詠むと、興味のある人には大変喜ばれます(万人が喜ぶわけでないので要注意)。
翻訳すると馬脚をあらわしますので、これも要注意。
ああ、日本語って美しい・・。
さて藻塩は茶色がかった色をしていて、ミネラル分タップリ。塩自体に深い旨味があります。
天ぷらなどにもよく合いますが、わたしのオススメは成城石井のプライベートブランド「藻塩せんべい」。ホントに美味しい塩煎餅なので、いちどぜひお試しを♪
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