ゆとり教育の終焉~しかし・・・


司馬遼太郎が22歳の時、
「なぜこんな馬鹿な戦争をする国に産まれたのだろう?」
と考えたのが彼の小説の原点になっていると言われます。

でも最近、考えるのだけど、実際に軍部の上にいた人たちはものすごく優秀だった人が多い。
あの時代の人は、今よりはるかに勉強をしていたし、
そもそも士官学校なんて、一番アタマの良い連中が行っていたわけです。
でも戦争って、いったんはじめるとどうしようもないところがあって、
イラク戦争やアフガンにしても、指揮をしてる人たちはトップクラスの人たちなのに、
泥沼化すると、どーしようもなくなるわけで・・・。
司馬遼太郎なら、そのくらいのことはわかっていたと思うけど、
「馬鹿だった」と言いたかったんでしょうね、きっと。

で、戦前の反省・・・というか米軍の指導によって生まれた教育の行き着いた先が、
あの、ゆとり教育でだったと思います。
こうした一連の戦後教育システムにある、一番の欠陥というのは、
教育される側が、絶対的に強い権利を持っているということだと思います。

言うことをきかない子供を押さえつけただけで「暴力」とされ、
子供の都合、家庭の都合が何より優先されるなら、もはやそれは教育ではありません。

今度の高校の授業料無償化にしても、子供手当てにしても、
こっちが関係ないってこともあるけど、なんか「ゆとり教育」の延長みたいなんだよね。
中には勉強も学校もきらいで、行きたくないって子供だっているだろーに、
日本人の子供全員、高校に行かせよーとして、どーするワケ?

そんなことより、中卒でも生きていける社会システムでも考えろよなって言いたくなる。
イタリアのカーデザイナーや服飾デザイナーなどは、中卒で親方のもとに入り、
修業をして一人前になるなんて人も多いそうですしね。
北の湖親方だって、貴乃花親方だって中卒ダゾ。

写真は「ベスト・カー」に掲載されたという、私の昔の教え子くん。
(こう見えて、私・・元教師です)。
もう30代半ばですが、現在都営地下鉄の運転手として活躍しております。

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