アングロサクソンらはなぜ「ウシはよくて、クジラはダメ」なのか?


アングロサクソンは「食文化」がないから反捕鯨に走る?

たしかに彼らの食べるものはマズいものが多いですな。
イタリアやフランス、スペインといったラテン系の南欧は美味しいですが、私の友だちでも、ヨーロッパは遠くて、食べ物がマズいから行きたくないという人もいるくらいです。
(私はマズくても行きたいが・・・)。

ただ、クジラがそんなに旨いものかというと、好みの分れるところでしょう。
ウシは食べてよく、クジラはダメという、彼らの理屈が食文化だけによるとは限りません。

知り合いの牧師に聞いた話ですが、
アングロサクソンの住んでいた地域というのは、
上のコラムにも書かれている通り、寒冷な痩せた土地で、野菜も穀物も収穫できない不毛の地です。
だから食べ物はどうしても狩猟によって得た肉が中心になる。

だが、彼らとて無用な殺生はしたくありません。
そこで神が食べて良い生き物と、食べてはいけない生き物を分けたというのが、
その牧師さんの説明です。
はー、なるほど。そう考えると色々なことが腑に落ちる。

昔、アメリカが鯨油だけ取って、肉は捨てていたというのも、その考え方がベースなんでしょう。
(もっとも、その際に殺生をしている点で、牧師さんの意見とは違っていますけどね)。

もっとも、それを聞いて「ウシはよくて、クジラはダメ」
という考えに納得する日本人はいないでしょう。
話せばわかるといいますが、文化の違う相手には「話してもわからない」ことがある。
この「ウシとクジラ」の話は、きっと永遠に平行線で終わる議論なのに違いありません。

写真は梅の似合う、浄土寺の閻魔さまです。
私が小学生の時におじいちゃんの仏師が彫り上げた作品です。
浄土寺さんは、赤坂のお地蔵さまとして親しまれていますが、
閻魔大王はお地蔵さまの裏の顔でもあります。

アングロサクソンらはなぜ「ウシはよくて、クジラはダメ」なのか?” への4件のコメント

  1. You, animal !!!
    こんにちわ。
    東京の桜の開花宣言がなされた今日の佳き日に、
    強烈な一説を放つ、流石はマスオさんですね、面目躍如たるもの。(やんや、やんや

    「食べて良い生き物と、食べてはいけない生き物を分けた」のが一人(?)の神様、
    というのが、またもやネックなんではないでしょうか。
    彼の国々の普通の家庭では、食事の前に必ず、
    赦しと感謝を祈り捧げますが、対象は一神ですよね。
    我々は食材一つ一つに向けて、毎回毎回、
    「(貴方の命を)いただきます。」と感謝します。
    ここから思考を始めると良いのかな?

    タイトルの件ですが、委細は忘れましたが、
    某ハリウッドシネマの台詞です。
    やんごとなきご婦人が、獣男に向かって、
    放った一言です。
    アッシはそこで思考が停止しました。
    「このアニマル(動物)めがっ!!!」
    ってな調子だったんですが、
    アッシは心で
    『ええっと、それって human being≠animal ってことですね?』
    と毒づいて、すっかり白け鳥飛んでしまいました。
    美貌と教養のレディーのはずが...。
    この掛け違いを考慮して論戦に臨まないとな?

    ベジタリアンという種族が居ますけれど、
    彼らは、これまた、命を食べていない心算に見えますが、
    真意は如何に???

    どうも彼の国の彼(女)らは神の次の座に在る、という傲慢なんですかね。

    書き散らして、又いつものことです、ご容赦。

    最後に、鯨を食べるのが「文化」、と言うのもちょいとどうかと存じます。
    「食」という言い方は文化なんですか?
    必須の生存「本能」ですかねえ。
    食物の調理の仕方、食べる作法には文化が
    内包されているんでしょうけれど???

  2. 食文化
    マスオさん、おはようございます。
    うちの亭主から聞いた話ですが
    某ドイツ国の青年がアメリカに行き
    「アメリカには食文化というものがない」とバカにしていたそうです。
    突っ込みどころ満載のコメントですよね。
    タイのリゾートの朝ごはんは、パンやハムやチーズからオリエンタルなチャーハンやおかゆや点心まで盛りだくさんですが(日本食もあることも多い)
    白人たちは絶対にオリエンタル・フードに手を出さず、バナナとチーズとパンとか食べてます。
    点心には目も向けず「ハムが四種類しかない」とか不満に思っているかもしれません。
    食文化って奥深いです。

  3. 本日のブログへ
    おはようございます、お頭さん。

    毎度、力強いコメントありがとうございます。
    前から書こうと思っていたことを代弁されたようで・・・
    レスを書いていたら、やや長くなりましたので、
    本日のブログ本文にアップしました。

    本来ならレスの欄に書くべきですが、
    多くの方に読んでもらう意味で、本文に載せました。
    今回は主旨が遠くへ行かないよう書いたつもりです。
    ではでは、またのお越し、
    心よりお待ち申しあげます。

  4. ドイツは食べ物が旨い!?
    わははは!

    某ドイツ人が「アメリカには食文化というものがない」ですか!
    あ@花さん、入れ違いになってしまい失礼しましたが、
    それは面白いですな~。
    でも私の知り合いの肉大好きデブ父子が、二人でドイツに行ったところ、ドイツは食べ物が旨い! とソーセージやらアイスバインやらをバクバク食べまくり、二人とも7kgくらい太って帰ってきたそうです。
    アメリカでは、そうならなかったそうですから、やっぱり肉に関してはドイツが上なんでしょうね。
    お母さんはカンカンだったそうですが。

    タイの白人ツーリストですが、オリエンタルフードはスルーしてしまうんでしょうね。

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