南アのワールドカップ


私たちの学生時代、アパルトヘイトの時代に獄死した
黒人思想家スティーブ・ビコを主人公にした映画がありました。
「遠い夜明け」という作品で、あのデンゼル・ワシントンの出世作でもありました。
公開された映画を見たのは1987年くらいだったでしょうか。

この映画を上映したのは、まだできたばかりの丸の内ルーヴルだったと記憶しています。
(丸の内ルーヴルの杮落しはたしか”ラスト・エンペラー”だったかな。
 上映前、リヒャルト・シュトラウスの”ツァラトゥストラはかく語りき”の音楽とともに、
 引っ込んでいくシャンデリアが話題でしたね~)。

映画を見て、21世紀までに人種差別政策はなくならないだろうなと思ったものですが、
まさか、その3~4年後にアパルトヘイトが撤廃されるとは思わなかったし、
映画のテーマ曲になっていた「神よ、アフリカに祝福を(Nkosi Sikelel’ iAfrika)」が、
南アの国歌になるとは想像もしませんでした。
また、ネルソン・マンデラ氏が大統領になるなんて、考えもしなかった。
1990年前後というのは、今考えてみると世界は激動の時代だったわけですね。
(日本はバブルに浮かれてましたけど)。

残念ながら、アパルトヘイトが廃止され、ラグビーのワールドカップで優勝したあとも、
南アフリカ共和国というのは、問題が山積なようで、
特に貧困から来る犯罪発生率の多さは大変なようです。
でも、これは仕方ない。
アパルトヘイトが生んだ教育レベルの低さから来た、負の遺産なのですね。
マンデラ氏も心を痛めてるでしょうけど、そうなることはわかっていたはずです。

ハイチでも、チリでも、地震の被災者は気の毒だけど、
すぐに略奪が起こる民度の低さは、教育レベルから来た問題でしょうね。
日本で阪神淡路大震災の時に、あのようなことは起こらなかったもの。
(何だかんだと言いながら、日本人は大したものだと思います)。

さて、治安などで気になるのはこれから開催されるサッカーのワールドカップですが、
私は一旦はじまったら、意外に問題なく終わってしまうだろうと見ていますが、どうなるやら。

え、日本代表はどうなるのかって・・・?
・・・ウーム。
それは言わぬが花というものでしょう。

写真は赤坂2丁目にリニューアルした赤坂タージのタンドリーチキン。
店が変わっても味は健在です。
南インド料理も美味しいですぞよ。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

*

次のHTML タグと属性が使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <strike> <strong>