インビクタス、見ました。とっても良かった!
クリント・イーストウッド監督作品にしては、見やすく楽しめると評判でしたが、
その前評判にたがわず、驚くほどストレートな感動作品でした。
私にとってイーストウッド監督は、今、もっとも尊敬する映画作家ですが、
正直のところ「バード」や「許されざる者」から、ずっと苦手でいました。
オスカーをとった「ミリオンダラー・ベイビー」や「ミスティック・リバー」などは、
そのハードな内容から、思わず目をそらしてしまいたくなる最たるものでした。
そんな意味で、きっと、イーストウッド作品が苦手という人は多いと思います。
(それが、ある日突然慣れてしまった・・・というか、クセになってしまったんですね~。
何ででしょうか、わかりません)。
今回の「インビクタス」は、そんな陰の部分がバッサリ切り落とされているので、
おそらくは苦手な人でも楽しめる作品になっています。
でもきっとイーストウッド監督にとって、いつもと違うことをしてるつもりはないのでしょう。
エディット・ピアフの歌詞に「悲しいことも楽しいことも私には同じ」とあります。
光も陰も人生の一幕に違いはありません。
なんか、久々に見たイーストウッドの直球作品でしたが、そんな感想を覚えた次第です。
それにしても見てるうちに本物のネルソン・マンデラに見えてくる
モーガン・フリーマンの存在感は名優の面目躍如というところでしょうか。
マンデラさんを演じられる役者なんて、この人くらいでしょうね。
私がネルソン・マンデラ氏の存在をはじめて知ったのは、実はゴルゴ13でした。
その時、まだ彼はロベン刑務所に入れられていて、
その後、南アの大統領になった時は本当にびっくりしました。
世の中には通常のものさしでは測りきれない人がいるものです。
ところでニュージーランド、オールブラックスが試合前に踊る
マオリ族の儀式は力強く、横綱の土俵入りを思いださせます。
先住民族の踊りを、白人もマオリ族も一緒に踊るというのは、
南アフリカのような国にとって象徴的かな。
Unknown
マンデラさんが刑務所からでてきて
次の年だったかその次だったか(20年程前),日比谷で何の集会だったか覚えていないのですが
(平和に関するなにかなのですが。。。)
マンデラさんが来るってんで
見に行きましたよ。
映画、時間とってみにいかなとなあ。
南アフリカ
大学時代に「アフリカにおける開発と貧困」をテーマに
卒論を書きました。
まさか、マンデラさんが大統領になるとは思いもしませんでした。
今年の南アW杯、欧州では時差なくテレビで観戦でき、
しかも南アが冬なので開催地に選ばれたと聞きます。
史上初の「テレビ大会」だそうです。
南アの治安は今でも最悪です。どうか選手・ファンのみなさんが
ケガなく過ごせるように祈っています。
アパルトヘイト
ゆきさん、大江戸さん
ほぼ同年代の私たちにとって、
ネルソン・マンデラ氏は精神的なヒーローといった存在だったように思えます。
デンゼル・ワシントンの出世作・映画「遠い夜明け」を見た時は、
21世紀になってもアパルトヘイトはなくならないだろうなと思っていたものですが、
最近ではアパルトヘイトを知らない若者もいたりします。
なんか複雑な気分ダナ。