これから磨きにかかる「なまけ蛙くん」。型抜きの上手な人だと、みんな同じく作れますが、わたしは下手くそなので、同じモノができません。その分、同じモノは世界に2つとないわけです♪
昨日、いつもは見ることのない「徹子の部屋」を、「上村恵美子のおしゃべりクッキング」の流れで眺めていたら、調律師の高木裕という人は出てました。
ピアノの調律師が出るなんて珍しいなあと思って見ていたら、この人、ホロヴィッツのピアノの調律をやった人なんだそうですね。
で、痛風使用の野菜焼きそばをモシャモシャ食べながら、見るともいわず見ていたら、ホロヴィッツが使用したというピアノが出てきてびっくり。
今月18日だかに100歳の誕生日を迎えるという、スタインウェイのグランドピアノです。
日本ではピアノというのは、10年くらいで潰して新しいものに変えるそうですが、外国では古いピアノを修復しながら長いこと使うのも珍しくないとのこと。ただし、メンテナンスは大変みたいですが。
本邦発公開! 音楽を通じた情操教育に定評のある「木下音感協会」 の季刊誌を担当することになりました。あれあれ、どこかで見た感じ。それもそのはず、スタッフは・・・♪
ホロヴィッツといえば超絶技巧で名高い伝説のピアニスト。
あのムソルグスキーの「展覧会の絵」を、さらに装飾豊かに自ら編曲したカーネギーホールのライブは「このピアニストには手が何本あるのだろう」と言わせたほど。
また、技巧ばかりでなく、一聴してすぐホロヴィッツとわかる独特の音色もその魅力。お時間のある方は、こちら「ホロヴィッツon TV」で名高い”ショパンのバラード1番”をご覧ください。
画像を見ていただいておわかりになると思いますが、故・吉田秀和先生もご指摘してるように、この大ピアニスト。かなり特異な弾き方をしています。
弾く時の手は、卵を握るような手の形をしろというのが普通なのに、大きく手をペタンと広げ、しかも手首はピアノの鍵盤の下。ホロヴィッツ以外には見たことのない奏法です。
これはチェンバロのように、ピアノの弦を掻く効果があるのではないかと言われていたのですが、ホロヴィッツ仕様100歳のスタインウェイの音を聞いてびっくり。
まさにあのホロヴィッツの音ではありませんか。
いや、もちろんホロヴィッツが弾くようなわけにはいきませんが、キーンと耳に残る独特の音色はまさしくそれ。わたくしは音色の違いは、主に奏法やピアニストの技量によって起ると思ってましたが(それは当然のこととして)、なにより楽器の違いがここまでとは、当たり前とはいえ盲点でございました
ホロヴィッツのピアノは、高音やフォルテになると時々スピーカーがハウリングを起こしたように、音が割れることがあるのですが、それはずっと録音の古さから来ると思ってましたが、違ったのですね。
高木氏に言わせると、ホロヴィッツは愛用のスタインウェイに、さらに微妙な不協和音ともとれるような調律を支持していたそうです。
1983年の来日では、吉田先生に「骨董品」と言われたホロヴィッツでしたが、たしかにミスタッチの多い技巧的にはひびの入った演奏でしたが、あの音色を生で聞けた観衆はきっと満足したに違いありません。
ピアノって、ヴァイオリンやチェロほどそういう音色をあまり意識しませんが、当然ながらここまで違いがあるのかと感心した次第です。
そういえば、吉田秀和先生が「一生繰り返して聴く価値のある演奏」と言わしめた、リヒテルのバッハ「平均律クラヴィーア組曲」ですが、あの霧がかったような不思議な音色はピアニストのリクエストによるものかもしれません(使用ピアノはスタインウェイ?)。
後年、リヒテルはヤマハのピアノを使ってショパンのスケルツォを演奏していますが、その靄がかった感じがまったくなく、クリアな音色になっていたのですが、それもピアニストチョイスだったのでしょう。
近年はピアノフォルテを使って演奏する人も増えましたが、ピアノの音色。
もっと幅があってもいいかもしれません。
こちら、順不同になりましたが、木下音感協会の季刊誌「おんかん」のイラスト、ファーストページです。
後日、まとめてhpにUPいたします。
>ピアノって、ヴァイオリンやチェロほどそういう音色をあまり意識しませんが、当然ながらここまで違いがあるのかと感心した次第です。
マスオさんの主旨、レベルに沿うのかなあ?、以下。
赤坂に在った店で、ベビーピアノでしたが、
レギュラーピアニストがポップスを弾き、
しばらく経って、ゲストピアノ弾きが同じピアノで同じ曲。
(あてつけ、いやみじゃなく、偶然。)
テムポ、リズムは少々違ってはいても、
決定的に「音色」が違ったので、吃驚しました。
なんでだぁー!!! と一人醒めてしまいました。
今迄生きてきて、初めて体験でした、5年前でした。
お頭さん、いらっしゃいませ。
>決定的に「音色」が違ったので、吃驚しました。
おおお、お頭さんの米のおかげで、重大なことを発見しました。
この文章のままだと
「ピアノの音色を決めるのは楽器だ」と誤解されかねないことなので、
中間の文章を書き加えておきました。
そう。
プレーヤーによって決定的な違いがあるのですが、
楽器の選択も演奏家の持ち味のうちということですね。
画家は紙や絵の具を選ぶのと同じような理屈です。
ありがとうございました!
イラストのグランドピアノの左右が逆になっています。
子供も見ていると思いますので、修正をお薦めします。
長光さん、おはようございます!
あああ、ほんとだ!
これクセになっているようですね。
気づきませんで、ありがとうございました。
すでに既刊されていますので、
次回より気をつけます。
ご了承くださいませ。