おさかなと美術評論家

今日もきょうふのおさかなが送られてきました。

これ、カツオだそうです。

このおさかなたち、けっこうツイッターで人気なのが、わたしとするとフ、フユカイなんだよね〜。昨日もツイッター友だちの舞桜道さんが、わたしにこんなメールを直接送ってきました。

@tabbysumoさんのお魚の絵はとっても上手ですね。お相撲さんの特徴をよくとらえてあります。

うぬぬ!
あ@花さんには転送してやりましたが、ますますいい気になってフユカイです。

 

それでというわけではありませんが、以前、わたしの大学時代に大神楽大蔵(仮名)先生という高名な美術評論家が、いきなり作品を作りはじめたのを思い出しました。

それも彼の得意分野のモダンアート。いわゆる、世間から未だ「わからない」と烙印を押されている現代美術の分野です。

大神楽先生はあの澁澤龍彦と同じく、東大仏文のご出身。同じ東大でも法学部や理三のようなエリートコースと違い、いわば奇人変人の宝庫みたいなところです。
伝統的に変わり者の多いところですが、大神楽先生もその例にもれません。

でも先生、意外に正直な方で、
「大神楽先生はなぜ画家にならなかったのですか?」と学生が聞いたところ、
「才能がありゃ、やってたよ!」と返事したほどストレートなお方でした。

(実際に才能云々は、飯を食ってく分では世間で思うほど関係ないのですが)。

それがある時、画廊の方から大神楽先生に教え子との作品コラボをという話があって、実際に発表をしたところ、それが銀座の画廊の間でけっこうな話題になり、次もぜひ! という話に発展していきました。

もともとアートが好きで大学教授にまでなった人ですから、たちまち弾けてしまい、今まで作り手でいなかったウップンを晴らすように次々に大量の作品を生み出していったのです。

これに困ったのは、普段から先生のお世話になっていた教え子の作家たちです。

「わたしも最近、美術作家という立場で作品を見るようになったのだがねえ、キミ」

行くたびに先生から、こんなセリフを聞かされて、
まさか「アナタは美術作家なんかじゃないでしょう」とも言えず、はいはいと返事するのも、なかなか辛いものが・・・。
(そこでホントのことを言うのが真のアーチスト? いえいえ、それはただのヒジョーシキですよん♪)。

先生の展覧会に行かないわけにもいかず、会場に行ってはご高説を賜るという、落語の「寝床」状態です。

あれから10年以上経ったでしょうか。
大神楽先生はご健在かな、一度またお会いしたいものです。 

あ@花さんの場合、アートに対して何のウップンもないので、大神楽先生とは本気度も違います。

でも、あのおさかなを見るたびに、友人の画家が「わたしも最近、美術作家という立場で」という先生のお言葉を聞いた時に見せた、何ともビミョーな顔を思い出した次第です。

え?
それとわたしのダジャレとどこが違うんだって?

うぬぬ、そんなことを言うヤツは、ダレジャ・・・なんて、ウフッ♪

昨日は今年最初で最後の花見を堪能いたしました!

おさかなと美術評論家” への2件のコメント

  1. おほほほほ。お相撲ファンにはわかるのね。
    そういえば大地君ポストカードお渡ししてませんわね。今度お会いした時にでも。
    次回はおさかなも作ろうかな。

  2. あ@花さん、おはようございます!

    >おほほほほ。お相撲ファンにはわかるのね。

    またもいい気になってますな!
    ちまたでは、おさかな世界征服計画が進行ちう。

    噛まれるとお魚アーティストになってしまうという、吸血鬼のような人たちが増殖中です。

    なんとしても地球を守るため、おさかなが広がるのを阻止しないと!

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