皆様、2021年明けましておめでとうございます。
この場を借りて申し上げますと、実はここ何年…年賀状を失礼しておりまして、折角頂いた賀状にも返事を出しておりません。
加えて、昨年は義父が逝去しまして、本来ならお知らせを出さないといけないところだったのですが、それも無精してしまいました。
ご容赦いただければ、有り難く存じます。
さて、いつもお正月は私の実家に両家が集まることになっているのですが、本年は母が「今年はアンタのトコでやってちょうだい」ということで、拙宅の狭いキッチンにみなが集まることに相成りました。
大晦日は毎年義母に来てもらい、それからお年始ということになっていますので、2連チャンということになりますね。こうなると大変なのが、嫁である妻ですが、決まってしまったものは仕方ありません。
毎年いただいているお雑煮も、今年は広島式。
うちは小松菜と鶏肉、揚げと醤油の簡素なものですが、広島のものは海老に鶏肉、かまぼこと豪華なものでになりました。
使ったエビはノースイさんの最高級品バナメイエビ。
南インドの工場で日本人スタッフが管理している、その名もマハラジャです(笑) 。
写真で見ると、例年よりは少ないようですが、けっこうな人数の行列ですが、結婚式をここで挙げたこともあって、毎年並ばず拝殿参拝をお願いしています。祈願はもちろん家内安全。
さて、夜はおせちの残りでのんびり過ごしましが、テレビをつけたところ毎年恒例のニューイヤー・コンサートが無観客だったことにびっくり。
長いウィーンフィルの歴史上でも、こんなことは初めてでしょうけど、楽員の皆さんの楽しそうな顔に少々ほっとしました。観客はいなくても、世界何百万人の人たちがこの中継を見ているわけだしね。
中谷美紀さんのご主人も団長に出世。
コロナで少々ふっくらしたものの、実に晴れやかな表情で演奏をしていました。
そして、指揮者はあのマエストロ、リッカルド・ムーティさんです!
リッカルド・ムーティといえば、私が中学生くらいの時のウィーンフィル公演で、カール・ベームが病気で来れず、 代役で棒を振って、一躍注目されたことで初めて知った方です。もちろんウィーンフィルとの信頼関係は堅固なものがあるに違いありません。
イタリアはナポリ出身というだけあって、明るく強かな出で立ちは、まさしくこんな時の適役です。
楽員はすべてマスクなし。
音響をジャマするパーテーションもなし。
伝統あるウィーンフィルの堂々たるプライドを見せつけた、実に素晴らしい演奏でした。特に最後から2番目に演奏された「美しく青きドナウ」は、それを強く感じさせる名演ですね!
毎年、手拍子がお約束な「ラデツキー行進曲」も、あえて演出された手拍子の音は入れず。そこにもウィーンフィルの誇りを感じさせてくれました。
2021年、良いものを見聞きさせて頂きました。