安来の和鋼博物館(わこうはくぶつかん)で初めて日本刀を持たせてもらいました!

 

出雲二日目、足立美術館の後は安来駅に戻ってから、タクシーで和鋼博物館に行きました。

ガイドブックには「地味そのものですが」と書かれた和鋼博物館ですが、けっこうオシにされていた上に、安来鋼を使った刃物を売ってるとあり、購入目的もかねて出かけることにしました。

和鋼博物館はその名の通り「鉄のミュージアム」。
日本で唯一のたたらの総合博物館だそうです。

物理学者だった父は、よく鉄のことを「特別な物質」と言ってました。

鉄は宇宙誕生の時の核融合、最後に生まれた究極の物質だそうで、ほかの物質と結びつくことで千変万化な姿を現します。

単純に酸素と交われば赤い錆になるし、炭素と結びつくことで鋼など鋼鉄に生まれ変わる。

安来鋼は大量の砂鉄と木炭を結びつけることで生まれた、刃物に使う最高の原材料なんだそうです。

▼3トンもの砂鉄と木炭を粘土で出来た炉の中に入れ、人力で三日三晩ひとときも休むことなく火入れをして生まれるのが、こちらの安来鋼。

労働基準法など通用しない神の世界ですね。

こうして出来た安来鋼は全国の刀鍛冶に届けらるだけではありません。
同じ工程を踏んで、工場で作られた鋼もまた、燕三条や岐阜の関孫六などに届けられて、立派な刃物となるそうで、良い刃物は原材料からして違うのですね。

特別に刃引きした日本刀を持たせて頂きました。

お、重い! な、長い!

よく日本刀を持つと人を斬りたくなる、なんて言いますが、小心者のわたくしはとてもそんな気にならず。
究極の芸術品、工芸品でもありますので、むしろ魂を清める目的…あるいは戦わずして敵を制する抑止のパワーが、そこにみなぎっておりました。

さて、このミュージアムに来た目的は、安来鋼で作られた包丁とペティナイフを購入することです。

先ずはなまくらしか置いてない実家のために三徳包丁を購入。

そして、かねてから妻が所望しておりました、切れるペティナイフを拙宅に購入。

その切れ味たるや、驚くものでした。
うちの包丁は関孫六の貝印と、土佐の石鎚という、かなり切れ味の良いものを使っておりますが、それと比べてもダントツの切れ味です。

良い包丁がなまくらにならぬよう、 手入れを怠らずやらないとね〜♪

包丁が切れないなんて、ほう、ちょうがない(ほう、しょうがない)
・・・なんて、ウフッ♪

 

 

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