新元号「令和」は万葉集からの出典とのこと。
いや、実に喜ばしい。
昭和天皇崩御の時は新元号の発表よりも、当時の陛下の病状を知らせる報道ばかりで暗いムードだった記憶しかありませんでした。それが、今回は桜咲く季節、祝福ムードの中の発表で、それだけでもよかったのではないかと思います。
平成がまだ終わったわけではないので、どんな時代だったかは、あと五年十年しないとわからないでしょうね。
平成の時代に変わった当時は、まだ私も元号の意味も価値もあまり感じていませんでしたが、今回の新元号発表はなぜか感慨ひとしおに感じました。
俗に「歴史は繰り返す」と言いますが、どういうわけか、その国や民族の歴史というのは、大きな変化があっても同じことを繰り返す傾向があります。
最近ではフランスで長く続いてる暴動を見ると、ああフランス革命を起こした歴史の繰り返しをしているなと思います。フランス革命以降と以前では違う国になった歴史があるわけです。
フランスは王様を殺して追い出した国であるのですが、良くも悪くも、今の民主主義などはそこから派生して、世界中の国々に多大な影響を与えています。一方で、日本はそれをしなかった国、あるいは出来なかった国とでも言えましょうか。
元号とは、ゆるやかな歴史のつながりを意味するものとも考えることができます。
天皇や貴族の力が弱くなり、武家政権の後ろで位だけを与える存在になった時代も長かったわけですが、それでも元号は続いてきたわけです。
今回の新元号、歓迎したいのは「なんだか知らねえけど、めでたいんだから、良いじゃねえか」という、日本人が本来持つ好い加減さ、大らかが世間の空気として感じられることでしょうか。
まあ、新元号は「安倍ノセイダー」と主張する方々もおられますが、そこは平常運転ということで(笑)。
万葉集の中には、「醤でご飯を食べたら美味しいなあ」みたいな大らかで楽しい歌が多く見られます。
そこには、日本人が本来持っている気質のエッセンスのようなものがあり、今回の改元はそれこそ原点回帰みたいなものが感じられ、なんとも嬉しい♪
これを機会にもう一度、万葉集をまた斜め読みしてみようかな。
籠もよ み籠持ち ふくしもよ みぶくし持ち
冒頭の雄略天皇のお歌も大らかで良いですね。雄略天皇は暴虐な支配者だったとも言われますが、この歌からは民を愛する姿が感じられますね。
百人一首の有名歌もすぐに出てきてびっくり。