目が笑っていない戦国大名たち

最近、戦国大名のイラストを描く仕事が多くなってきました。

先ほども関西系のるるぶの仕事で「真田丸」の真田親子と家康、秀吉のイラストをUPしたところ。

コスチュームは甲冑が良いとか、ポーズはこんなのが良いとかリクエストを受け、真田丸関連のムックなどを読み、肖像画の顔をまじまじ見つめます。

こうした肖像には本人を目の前にして描いただろうものと、後世になって伝承から想像して描いたものとありますが、ふと気がついて見てみると、戦国大名の肖像ってみんな目が笑ってません。

あの信長はもちろんのこと、タヌキ親父と言われた家康も、太陽の子と自らを称した秀吉も、その肖像を見ると、みんな怖い目をしています。
命のやり取りをして、みな人の一人や二人(そんなものでは済まないですが)斬りすてたことのある人たちだから、当たり前といわば当たり前ですが・・・。

上手な肖像画家は、モデルを満足させた上で、モデルの本質を描くものですが、一流の絵描きが描いたものが少なくない戦国大名の肖像画。
まじまじ、この目を見つめてキャラ化するのは、ギャップがある分けっこう大変です。

平和な世の中に感謝しないといけませんね。

こちらから「竹千代君がゆく!」をどうぞ

 

目が笑っていない戦国大名たち” への2件のコメント

  1. おはようございます。

    やはり真剣勝負下での文字通り命懸けの社会では、
    どうしたって鋭い眼差しに成らざるを得ないのでしょうね。
    ロッククライミングしてる人の眼もけっこう鋭いですし、
    ヤクザなんかもですがチンピラはただの狂気?
    テニス等スポーツは命までとられませんが似たようなところがあると思います。
    その「冷血」さ度合いで勝負を予測するのも楽しみ???

    ペットもそうですよね。
    野生とは違う。

    日本国外ではそうした野生の眼力が必要なのではないでしょうか?
    先ずは睨み返さないと(笑)、島なんか盗られちゃう。

  2. お頭さん、おはようございます!

    >やはり真剣勝負下での文字通り命懸けの社会では、
    >どうしたって鋭い眼差しに成らざるを得ないのでしょうね。

    そう思います。
    その眼光を逃さず、紙の中に封じ込めた絵師たちもすごいですね。

    昔は武家から絵師になった人も多く、
    エカキも同じように鋭い目をしていたのでしょう。
    だらしない酒飲みの自分に反省(笑)。

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