メディアは「イスラム国」と呼ぶのを止めるべし(つづき)〜(現在は意見が変わりました2019.12.11)

飯山陽氏の「イスラム2.0」を読み続けてますが、実はこの「イスラム国」こそはという呼称こそが正しいという認識に今は至っています。以下は原文ママ(2019.12.2)。

昨日の記事ですが、あ@花さんから興味深いコメントがあったので、それについてのレスを本日は記事について書いてみようと思います。

以下、色文字はそれについてTwitterでのやりとりとコメントです。
ピンクはあ@花さん、青はわたしです。

でもさ、オウムと違って領土らしきものを持ってしまっているよね。じゃあ満州国みたいなもん?戦後の半島も国なのか敗戦国の領土なのかわかんないよね。それがまだ引きずってるよね。イスラム国と呼ばないのは賛成だけど我々はぎゃくに国家とは何かを問われてると思う。そういう意味で民主党の質問はよかった。民主党にしては。

満州ね。言われればそうだけど、認めるわけには行きませんね。ただ、逆にハリウッド映画みたいにテロリストが支配する世界になったら、確かに国家になってしまうでしょう。考える価値はありますね

本当に国ならば、ヨルダンのパイロットは人質ではなくPOW、すなわち戦争捕虜なんだから、生かしておくのが責務。

筋としては戦争捕虜だけど、アイシルとかボコ・ハラムみたいなイスラム過激派は10歳の女の子に爆弾巻き付けることを平気でやる連中だよね。そういう連中を野放しにしないために、きちんとした法治国家が必要だと思うけど、あの地域はそうはいかない。

こちらの論理が通用しない相手に対しては、こちらが相手のリクツに合わせることはなく、やはり立場、旗幟を鮮明にすることが肝要じゃないのかな

彼らの台頭で私が思い出したのは、国って最初は勝手な宣言とか勝手な線引きから始まるんだよなあ、っていうこと。無法者の世界っていうのなら、世界は最初無法だったんだよね。我が国だって、日本国って国を作ろうと思うんですけどいいですか、とかどっかに許可もらったわけじゃないでしょ。そして確かにテロ組織なんだけど、脅しているのが日本国である以上、国家に準ずる組織と仮定してた方が対応なり成敗なりできるんじゃないかな、と思いました。今「アメリカの鏡、日本」っていう本読んでるんだけど、この中で何度も日本が本音と建前を使い分けられない話が出てくるのよね。

たしかにこの世界、国というのは個々の勝手な線引きから生まれました。

原始時代に遡れば言うまでもなく、日本でいえば戦国時代が良い例でしょう。応仁の乱にはじまり百数十年もの戦乱は、取って取り合い、折りあらば相手の領土を併合する繰り返しでした。

昨日の友は今日の敵、場合によっては実の親子で首を取り合わなければならない世は、今の日本を考えれば、信じられない世の中ですが、逆に考えれば、国というものがなければ、そういった無秩序状態の不安定な世の中に生きなければならない。

また戦乱の世にあっても、親を殺したり主君を追い出した大名は、自らもほぼ同じような目に遭って命を落としています。

程度の差こそあれ、人間は秩序の中ではじめて安定して生きていけるわけです。

そうした礎の上に今の平和な日本国が成り立っているわけです。

先人の文字通り、血のにじむ努力を礎に成り立っているこの国と国民の生命を侵害しようとするすべてのものに対しては断固戦わなければならない、そう私は考えます。

そうそう、あ@花さんの「国家に準ずる組織と仮定してた方が対応なり成敗なりできるんじゃないかな」という意見ですが、私は反対です。

国というものは、ある意味暴力を公然とふるうことのできる唯一の組織でもあります。もちろん法の上においてですが。
アイシルという無法な組織に対しては、あくまでただのテロリスト、ごろつきとして扱うべきではないかと思います。無法に対しては、空爆、陸上部隊の投入で十分であり、国に準ずるものに格上げしてあげる必要はないのではと思うのですが、如何でしょう。

ただ、国に準ずる組織とした方が、この組織を効率よく殲滅できるのであれば、この限りではありませんが。

ちなみにイスラム教が生まれたサウジアラビアを中心にしたアラブ社会というのは、日本の戦国時代以上に殺伐とした、言い方は悪いですが、蛮族がいがみあって殺し合う地域でした。

イスラムの教えというのは、そうした人々を束ねるために必要な教えと考えて良いと思います。

アイシルをはじめとする過激派は、そのイスラムの教えを歪めて極端にしたものですが、それにしても砂漠の民というのは、水も自然も豊かなわが国とは相容れないものがあると痛感する次第です。

↓ こちらは家康公お手植えみかん。人気はありませんが、やはり家康公は今の日本の礎を作った人に間違いありません。

メディアは「イスラム国」と呼ぶのを止めるべし(つづき)〜(現在は意見が変わりました2019.12.11)” への5件のコメント

  1. 国家に準ずる扱い、っていうのは「格上げ」ではないですよ。
    そこを感情的に考えるより実利的に考えようよっていうことです。
    実際に相手が脅しているのは「日本国」なんだから。

    連合国の満州国対応。
    それは満州国を口では「国家として認めない」と言いながら、実は国家としての満州国への対応だったのではないでしょうか。
    日本一国が満州国から治外法権を引き上げた。実に理にかなっていて、そしてお人好しです。でもそれじゃあきっと無法集団には対応できない。
    そういうしたたかさが必要な時代がきたんだろうなと思っています。
    ましてや憲法九条を改正するにはね。

    画伯がじゅうぶんご存じのとおり私は改正論者ですが
    改正するからこそそうした使い分けが必要なんだろうな、と思うわけです。

  2. あ@花さん、こんにちは。

    なるほど、満州国ですか。
    それで納得です。ブログでも申し上げたように、この限りでありません(笑)。
    コメントありがとうございました!

    私も先刻承知なように改憲論者ですが、後日これについてもUPしたいと思います。

    またのお越しをお待ちしています。

  3. こんばんわ。

    陰謀論を持ち出すまでも無く、ISISは米英等が作り出した集団です。
    今も何処だったかなで、アフリカかな?、懲りずに同じ訓練をしてます。
    今となっては米英の予定外の方向に走ってしまっている、というだけです。
    ISISは一握りのリーダーたちを除いて残りはただの無頼漢とのことです。
    リーダーたちは元フセインの取り巻き等で高等教育(訓練)を受けてます。
    戦争会計もエキスパートです。
    その無頼漢共が食える、高給がもらえる、暴れられる、女性を姦淫できる等に
    目が眩んで集っているものと思われます。
    単なる野武士落武者の集団であり、七人の侍とも異なりますから、
    村でも国でないでしょう。
    金銭と食料と武器弾薬の補給を絶てば、雲散霧消するでしょう(当たり前)。
    でも、トルコなどが原油とバーターでいろいろと供給(経由)しているようです。
    身代金も数をこなせば軍資金です。
    イスラム教徒の数パーセント、でも2億人が、ISISを支持してるのも、
    ISISが簡単につぶれない原動力です。
    また西側としては、きっと、ゴタゴタしてる方が何かと都合がいいので、
    自国がテロに見舞われるのも想定内かも知れません。
    テロの恐怖にかこつけて自国民の統制もしてしまえる。
    ブッシュ・ジュニアの手の内です。
    カネと労力を最多に拠出したアメリカが造ったISISの責任を取らないアメリカ。
    ニッポンは、ここにきてアメリカとは不仲故に必死のイスラエルに、
    乗せられ(ヨイショされ)てしまっている感じです。
    オバマのピンチヒッターのアベッチでないことを祈ります。
    郵貯をアメリカ国債に上納した小泉クローンでないように...

    余談ですが、オバマは黒人層からアメリカ史上最悪の大統領と呼ばれてます。
    これをして白人はなんにも言いません。
    もうしばらくアメリカにはいろいろと、空爆と陸軍、期待できません。

    と、聴いた話でした。

  4. お頭さん、おはようございます!

    相変わらず、書き散らしのコメントありがとうございます。
    でも、今日の情報はなかなか興味深いですね。

    先ほど、今日の記事に原理主義のことを書きましたが、お頭さんのコメントの人たちは拝金原理主義とも言えますね。

    そこでお頭さんに伺いたのですが、今日のような拝金原理主義というのは、昔も今と同じくらいあったのか。
    それとも昨今、ますますひどくなったのか。
    正しくなくてもけっこうですので、ご意見伺えれば幸いです。

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