マッサンと竹鶴翁

こちらは銀座の山形うまいものプラザで購入した藤沢かぶ。甘酢漬けにしていただきます♪

朝ドラ「マッサン」毎日見ています。
ニッカの竹鶴も買いました。水の良さを感じる、たしかに日本人でないと作れないウイスキーですね。

今週のラストシーン。
実家広島の道を2人で歩くロングショットは、なかなかの名場面。チャップリンの「モダンタイムス」のラストに似ています。
もっとも道の遠くに去っていくモダンタイムスに対して、朝ドラの方は主人公たちが、視聴者に向かって歩いていく反対方向。

もしかしたらチャップリンを意識して撮った?

いつもの山ね家、お造り盛り合わせです♪

さて、そんな風に毎日楽しんで見ているマッサンですが、今週は気になる点が2つありました。

ドラマの恒例として、実話をベースに物語を発展させていくというのは定石で、知られているように、マッサンもまた、ニッカウイスキーの創業者・竹鶴政孝とその妻リタをモデルにしています。

お話なので実話から大きく離れていても、それは構わないわけで、たとえばロマン・ロランの「ジャン・クリストフ」などは、ベートーベンをモデルにしながら、主人公のジャンは、幼少期以外は、かの楽聖と違った生涯を送っていく物語になっています。

そうは言っても、実話に対して尊重しないといけない部分があることもたしかです。

私は、大男のスコットランド人貿易商が「日本は文化が遅れている、日本人に本当のウイスキーが作れるわけがない」というセリフに違和感を感じました。

この部分の実話、以下wiki引用。

1923年、大阪の洋酒製造販売業者寿屋(現在のサントリー)が本格ウイスキーの国内製造を企画。社長の鳥井信治郎がスコットランドに適任者がいないか問い合わせたところ、「わざわざ呼び寄せなくても、日本には竹鶴という適任者がいるはずだ」という回答を得た[]

鳥井は以前摂津酒造に模造ワイン製造を委託していたことがあり、竹鶴とも数度面会したことがあった。鳥井は竹鶴を年俸四千円という破格の給料で採用した。

問い合わせ先は、「紙とペンだけで、本場のウイスキーの作り方を」盗んでいったヤツが竹鶴だ」と言ったらしく、もちろんこの『盗む』というのは褒め言葉として使っています。

この実話。
なかなか良い話なのに、なんでわざわざ本場のスコットランド人を悪役にするかなあ。その方が視聴者は食いつきやすいだろうけど、あれはウイスキー作りを教えてくれたスコットランド人に失礼じゃないかと、ふと思いました。

まあ、おおげさに騒ぐ話でもないんだけど。

もうひとつ、これは注文でもないのですが、竹鶴翁が職のない時期に先生をやっていたのは実話で、ドラマではそれをしないことになっています。これって、フリーランスには身につまされる話でもあります。

私自身、仕事に困ってる時(今でもそうですが♪)に、「うちの会社で働かないか」という話が何度か来たことがあります。

安定するお金が入ってきますから、そりゃ心が動きます。
ただ、それをすれば、その時につきあっていたクライアントとの仕事をあきらめるとはいかないまでも、前のままでいかなくなりますので、結局は断ってきたわけです。

竹鶴翁のすごいところは、それでもニッカを立ち上げて、日本のウイスキー作りを実現したということでしょうか。

そうは言っても、エリーちゃんも可愛いし、来週も引き続き見るつもりです。
ちょっとした感想でした♪

 

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