最近、「美味しんぼ」の福島問題が喧しいですね。
このマンガ、食べ物に関する調査には定評があり、専門家からも高く評価されているのですが、原作者の雁屋哲氏の思想的な側面というのは、かなり偏っていることで知られています。
私の年代では、美味しんぼの連載がはじまったのは大学生か社会に出はじめくらいの時でしょうか。
だから、雁屋氏がグルメマンガの原作をはじめた時は驚いたものです。
デビュー作は「男組」という池上遼一先生が作画を担当した作品。流全次郎と神竜剛二という対局のキャラがぶつかる男のドラマでした。
相撲上がりの大田原源造の額を、神竜が日本刀で「犬」の文字で切り裂く場面は出色!
最後の場面を締めくくるのは、司馬遷の「史記」の言葉。
風は蕭々として易水寒し(かぜはしょうしょうとして えきすいさむし)
壮士一たび去って復た還らず (そうしひとたびさってまたかえらず)
まさに神風を思わせるラストシーン、
そして主人公・流全次郎の「暴力一般を否定するのは偽善だ」という言葉からも、誰もがこの原作者を右翼だと思っていたことでしょう。
雁屋哲氏の代表作にはほかにも「野望の王国」という全27巻くらいのものすごい下品な劇画があります。
ある組長の妾腹から生まれたヤクザの末っ子が、社会でノシ上がっていくドラマで、絵といい内容といい、私はこれほど下品なマンガは読んだことありません(どう下品かはブログで説明不可能。人格を疑われるのでご興味ある方は実際にお読みくださいませ)。
でも話は面白さバツグンで、イヤだイヤだと思いながらページをめくってしまう剛力なマンガです。昔は鍼灸院やひなびた旅館、床屋なんかに必ず置いてあったマンガでした。
柿崎憲という元警察高級官僚で、のちにヤクザの親分になる強烈なキャラが出色でした。
お下品な作品ですが、オウム事件の前に、まさにオウムを思わせる宗教団体が出てきたり、阪神大震災の前にヤクザが被災者を救援する場面が出て来たり、そういった先見の明はあるマンガですね。
「男組」ではジャッキー・チェンの前に、螳螂拳や八極拳などの中国拳法を紹介したのでも、そのことが伺えます。
これも原作者右翼と思われても仕方ない作品です。
おそらくは「男組」と「野望の王国」が雁屋氏の体質が一番出た作品でしょうね。
体質、気質は街宣車の右翼ですが、思想は左翼という、あの年代には時々いる矛盾したものを抱える人物が雁屋哲氏と言えましょう。
雁屋氏が左翼思想の持ち主と気づいたのは、「美味しんぼ」の連載がはじまって何年もしてからです。
今は福島原発の風評被害が問題になってますが、その前に20年以上前の連載で、日本軍が朝鮮半島で現地の人たちを拉致し、日本に連行する場面をビジュアルにしています。
「小説家、見てきたようなウソをつき」と言いますが、 この場面は強烈で、私は「強制連行」という言葉をはじめて知りました。
そのあと続くのが、こんなセリフ。
「私恥ずかしい。ジャーナリストでありながら『強制連行』を知らなかったなんて」
「韓国では誰でも知っていることです」
「日本人はそんな歴史があったことを隠していたなんて」
ほとんどの朝鮮人は、自分の意志でわが国にやってきたのに、そんなことをよく調べもせずに書くのは困ったものです。
もっとも雁屋氏は、WBCの日韓戦でいったん勝ちをおさめた韓国チームが、マウンドに韓国の国旗を立てることに苦言を呈しています。
その点、わるいと思ったことは言える人物なのでしょうが、今回の福島原発で鼻血が出たという表現はやり過ぎですね。
福島の一件は論外なので、そのことについては他の方にお任せするとして、彼の作品をよく読んでいた者としては、この場でほかにどんな ものを書いていたのかをご紹介した次第です。
ここ10年以上も「美味しんぼ」は読んでませんが、もう読むことはないだろうな。
ちなみに権米兵衛・赤坂店のおにぎりは福島産。
週に1度は食べてますが、美味しいですよ♪
この件は、双方共に科学データを示した方が好いのかなあ、
と呑気に思っています。
お頭さん、おはようございます!
美味しんぼ福島編で鼻血が出たという人は、実際におりまして、その方は「なぜマンガの描写が事実なのに問題視する」という意見を新聞やネットに上げています。
ただ、鼻血は放射線によってではなく、ストレスによる血圧の上昇によって出るという、別の原因だという説が有力です。
雁屋哲氏の問題点は、一部の不明な事柄をを自分の意見に都合良く、あたかもそれが真実であるかのように取り上げてることですね。
ただ、福一原発の問題が今後40年以上にわたって解決しないことは確かなので、そのことについては考えていく必要があるでしょう。
またお越しくださいませ。
>雁屋哲氏の問題点は、一部の不明な事柄をを自分の意見に都合良く、あたかもそれが真実であるかのように取り上げてることですね。
御意。
おはようございます。
データの一つですね。
と言うか、データの一つを紹介してるのですね。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140516-00000005-jct-soci&p=1
これにどう鼻血真理教は、また反鼻血真理教は応答するのでしょうか?
データは多い方が好ましいです、解析が大変に成るけれど。
「情」が先に来ると、もっと大変なんですね。
お頭さん、おはようございます!
鼻血の原因の真偽と、美味しんぼの問題はある程度分けて考える必要がありますね。
美味しんぼの鼻血表現の問題は、安全が証明されている福島産の食品に大きな風評被害をもたらしたということです。
何と言っても「美味しんぼ」はグルメマンガのパイオニア。
そこで放射線の恐怖に関して表現すれば、それはシャレでは済みまません。
一方で、放射線が原因であるかないか、わからないからといって、放射線無罪を言うのもおかしな話。ただ、雁屋哲氏がしたことは、明らかに生産者の生活を脅かしたということです。
休載はやむなしでしょうね。
聞きかじりです。
著者はオーストラリア在住だそうですね。
そして数日間「現場」取材したのでしょう。
それで鼻血が止まらないのであれば、
どんだけ強い放射線を浴びたのか?
だったら現場作業員は殆ど死んでるはずです。
町長でしたか?、反原発派に変身したので、
それで飯食ってるので、安全では困るというお立場ですな。
原発推進派も科学データ開示しないのは何故か?
3年間の蓄積が有るはず。
どっちも利権、即ち金なんです。
国民の生命と財産なんか関係無く、テメーの金なんです。
あと、少々のメンツ、つまらん面子。
日本と国民は、日本国政府と同盟国から、
もう守ってもらえないでしょうな。
と、今夜は「カラス対処黄ネット」を盗まれたので、
ご機嫌斜めです。
お頭さん、おはようございます!
>著者はオーストラリア在住だそうですね。
そこなんですよ。
現場に行ったことは間違いないのですが、見たものを自分の意見の都合が良いように書くことは簡単です。
民主主義において、言論の自由は保証されていますが、それは言ったあとの責任とセットです。
雁屋哲氏にしても、マスコミについても、本当はセットになっていなければいけないはずの「言ったあとの責任」がおざなりになっています。それを忘れて、雁屋氏に対する非難を「言論の封殺」とは片腹痛い。
責任を忘れている方が「言論の自由」を侵害するものではないかと思う次第です。
つづきです。
>どっちも利権、即ち金なんです。
今朝、血圧の基準が変わるなんてやってましたな。
これは降圧剤を売る製薬会社と人間ドックの利権争いということでしょうか。
あ、それからコメント、
勝手ながら一部削除させていただきました。
謝罪は不要にてお気になさらぬようお願いします。
>勝手ながら一部削除させていただきました。
ありがとうございました。
お頭さん、礼にはおよびません(笑)