栗本さんのコンディショニング高座

昨日は花風社企画の講演会、栗本啓司さんのコンディショニング講座に行きました。私のブログタイトルは「講座」でなく「高座」にしてますが、これ・・わざと書きました♪

写真の作務衣と会の雰囲気から、勝手に「高座」にしたのですが、いやあ楽しい会だったなあ。1時半から3時までの予定を、リミットの4時半まで延長。途中帰る人もいませんでした。

栗本さんは力を入れるのではなく、”抜く”という「脱力体操」を通して快適な体づくりを提唱してる方で、もちろん発達障害の子どもを数多く治し良くしています(誤解がないように言うと、自閉症の子を定型発達の子と同じようにしているという意味ではありません)。

栗本さんは順天堂大学の体育学部のご出身です。
経歴から言うと、どこに出しても恥ずかしくない体育会系ですが、栗本さんの提唱していることはガシガシ稽古をして、大会を目指すといった体育のあり方ではありません。

体の使い方を知ること工夫することで健常な人は、よりQOLを上げる。障害のある人は、体のちょっとした工夫でで痛みや障害を緩和することができるというのが、栗本さんのやっていることです。

講座の詳しい内容に関しては、実際にお越しいただいて、体験していただきたいのですが、栗本さんに言わせると、体育をやり過ぎて&体を鍛えすぎて、体をわるくしている人は多すぎるとのこと。

おすもうさんはみんなどこか痛いところを抱えて相撲を取っているとか、プロのアスリートは、どこか悪いところがあって当然なのですが、あの人たちはハッキリ言って超人の集団です。

その超人ですら、トレーニングや試合などで体を痛めてしまうのですから、普通の人間、あるいは障害を持つ人が無理な運動をすれば、体の弱い部分を悪くするのは自明の理。
そのことを体育を教える立場の人たちが理解していないというのが、栗本さんの主張です。

名前を変えてリニューアルしたあ@花さんのブログ、「発達障害は、治りませんか?」でも「正しい体の使い方はラク」ということが書かれてますが、本当にそうなのですね。

意外だったのは、たとえば右と左で手足の動かしにくい方があれば、苦手な方をいっぱいやるというのが普通の考え方ですが、栗本さんの指導法では「やりやすい方からやる」ということ。

これは目からウロコでした。

もっとも考えてみれば、柔道の前まわり受け身を教える時などは、右左でできる方からやらせていきます。
これはケガ防止ということもあるのですが、ラクな方から教えていった方がラクに伸ばしていけるということなのですね。

それから「寝る」「寝転がる」というポーズにも、「治す」「回復する」という意味があることもわかりました。

とかくジム通いなどをしていると、ダイエットに夢中になるあまり厳しいトレーニングを好むようになる傾向があって、もちろんそのことは大切なのですが、一方で「緩める」という行為がいかに大切か。

そして緩めることが、体に良くって脳にも良いかということを、栗本さんの講座で改めて再発見できました。

講座のあとは喫茶店でパフェを食べながら、お話の続き。

それにしても、講座参加のみなさまは「引用しても、い”いんよう”」で笑っていただける良い方ばかりで、私は満足でした♡

栗本先生、みなさま、ありがとうございました!

次回は4月6日、大倉山でのイベント
私も参加予定で楽しみです♪

栗本さんのコンディショニング高座” への4件のコメント

  1. マスオさん、写真入りのブログでの紹介ありがとうございます。
    私の伝えたいことが分かりやすく表現されていてうれしいですね!

    >おすもうさんはみんなどこか痛いところを抱えて相撲を取っているとか、プロのアスリートは、どこか悪いところがあって当然なのですが、あの人たちはハッキリ言って超人の集団です。

    >その超人ですら、トレーニングや試合などで体を痛めてしまうのですから、普通の人間、あるいは障害を持つ人が無理な運動をすれば、体の弱い部分を悪くするのは自明の理。

    相撲のことなんですが、某マネージャーさんが、最近の力士は、四股、テッポウ等伝統的な稽古をする量が、圧倒的に少なくなっていて怪我をしやすくなっていると言われていました。四股やテッポウは、怪我の防止役立つだけでなく、相撲力をつけるのに大切な稽古だと思われます。

  2. 仏茶さん、おはようございます!

    火曜会メニューの準備運動は弛緩するものが多くありますので、かなりケガ防止には役立ってますが、師範のトレーニングは体質とは別にやはりケガしやすい感じですね。

    ところで今日の稽古、いらっしゃいますか?

  3. だるまさん、おはようございます!

    >私の伝えたいことが分かりやすく表現されていてうれしいですね!

    おお、それは何よりです。
    私もどちらかというとムリをする方なのですが、力を抜く方法というのが、知らないと難しいという感想を持っています。

    >最近の力士は、四股、テッポウ等伝統的な稽古をする量が、圧倒的に少なくなっていて怪我をしやすくなっている

    やはり基本なんでしょうね。
    遠藤は四股を念入りにしてるようで、ケガの治りも早かったようです。

    一度ケガをしないと、ケガしない有り難みはわからないのですが、力士はプロであり超人なので、その点を何とかしてほしいと思います。
    また公傷制度も復活させてほしいですね。
    見ていて痛々しいです。

    のちほど、そのことをブログに書こうかな。

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