STAP細胞、本当はあるのかないのか?

STAP細胞の一件、素人があれこれ言えるものではありませんが、なにやら小保方さんの博士論文取り下げでウヤムヤになりそうな雰囲気なので、忘備録としてブログ記事に書いておきます。

で、こちらがツイッターでまわってきたSTAP細胞とは何の関係もない横綱・日馬富士が言ったということば。

STAP細胞、どうなってるの? 何で、みんなで足を引っ張るの? 一度成功したってことは、また成功できるんじゃないの? 論文の手続き上の問題じゃないの? 僕は最初、あのニュースで勇気をもらったんだけどなあ

これって、素人を代表するような意見なんですが、私もまったく同じ気持ちです。

要はSTAP細胞が本当にあるか、ないのかということじゃないでしょうか。

ほかの記事などを見ると、小保方さんはたしかに研究者としては未熟なようですが、それでもSTAP細胞が捏造などではなく、実際に存在するのなら(偶然の発見にせよ)、それこそ国益にかかる問題です。

ネイチャーの論文が取り消しになるとか、ならないとか、はっきり言ってそんなことどうでもよろしい。
要は、実際にSTAP細胞が存在するかしないかです。論文の取り下げ、学位がどうとか、発見者の肩書きやら手続き上のことをあれこれ言うのは科学の本質ではありません・

(このあと専門家と思しき方のコメントがあり、論文は証拠としてのデータを集めたものというご指摘がありました。『どうでもよろしい」という私の感想は認識不足によるものですが、恥ずかしながら原文はそのまま掲載しておきます)

水は常に1気圧で100度で沸騰するように、科学とは人間社会の都合で左右されるものではないのです。

偶然による発見というのは、科学の世界でも数多くあります。

昔、父から聞いた話ですが、石油化合物のひとつであるベンゼン環の構造を発見したケクレは、学生の時に6匹の猿が輪になってグルグル回ってる夢を見て、それを発見したと言います(蛇、ウロボロスという説あり。それ以上の話は門外漢なのでわかりません)。

夢による発見だったわけですが、実際に構造がその通りだったので、それを証明するのに後年ケクレはずいぶん悩んだそうです。

青カビからペニシリンを発見したフレミングも、雑然としていた研究所だったから見つかったそうです。フレミングがくしゃみをしたペトリ皿についた雑菌が、青カビによって破壊されていることが、抗生物質の発見につながったわけですね。

STAP細胞が捏造であるというなら論外ですが、 偶然によってでも一度は本当に出来たのであれば、検証しないといけないでしょう。

小保方さんが研究者として未熟か否かは、この際関係ないかと思います。

そんな意味で、今の流れで彼女を社会的に抹殺するというのは、ペニシリンの発見、抗生物質の発見をフイにするような話ではないでしょうか。もし本物なら、このままだとアメリカとかヨーロッパの研究所にSTAP細胞持っていかれちゃうよ(まあ、あくまで捏造でなきゃって話ですけど)。。

 

STAP細胞、本当はあるのかないのか?

このまま論文、学位取り下げでうやむやになるなら、こんなバカバカしい話はありません。偶然にでも一度は本当に出来たというなら、もう一度機会を与えるべきだと思いますが、みなさまは如何お考えでしょう。

STAP細胞、本当はあるのかないのか?” への2件のコメント

  1. 「STAP細胞が本当にできたのか?」は、目で見ればわかるというものではなく、何段階かの実験で証拠となるデータを集めなければ、本人にさえわかりません。そして論文というのはその証拠データを集めたものです。

    今問題になっているのは、論文の形式的な話ではなく、肝心の証拠データに改変や別の実験からの流用があったからです。報道が博士論文など他の話に波及してわかりにくくなっていますが、Nature論文問題の核心は当初から「STAP細胞は本当に出来たのか?」ということに変わりはありません。

    もしこれがミスであり、本物のデータがあるのであれば、それが提出されて大筋では一件落着となるはずです。

    本物のデータが実は取れていなかった、という場合は、実験者の「成功した」という認識自体が誤認であったことになります。

    もちろん再実験してデータを取り直すことができれば良いのですが。世界中で追試が行われ、いずれも成功していないのが気がかりなところです。理研内での追試成功という話は、論文の第一段階だけの話で、全ての過程が追試されたわけではないことが会見で明かされました。

    第一段階だけでも何か「現象」は起きているのでしょうが、それはSTAPかもしれないし別の何かかもしれない。現段階では「ほとんど何もわからない」という状態だと思います。

  2. 科学の世界さん、おはようございます!
    専門家の方でしょうか、よくぞお越しになりました。

    >何段階かの実験で証拠となるデータを集めなければ、本人にさえわかりません。

    やはりそうでしたか。
    腑に落ちる説明、ありがとうございます。
    論文は証拠としてのデータなのですね。認識不足でした。
    ご教示いただきまして、ありがとうございます。

    私の専門分野と重なるかどうかわかりませんが、絵画の場合でも同じ線や同じ色の再現というのは難しいものです。本人でも再現できないという点でもそこは一緒です(ましてデータは残しませんし)。

    プロセスが複雑になるほど、再現が難しくなるわけですね。

    >第一段階だけでも何か「現象」は起きているのでしょうが、
    >それはSTAPかもしれないし別の何かかもしれない。

    ご説明を聞く限りは、捏造の可能性は低そうだという気がして、その点は救いに思えます。ただ、論文のあり方は杜撰だったようですが。
    おっしゃるように簡単に検証はできないでしょうね。

    科学は発見から後が大変というケースが多いようですが、このケースはこれからどうなるのでしょう。小保方さんが心身喪失状態というの記事が見から出た錆という面があるにせよ、何とも痛ましいです(そのことでも捏造ではないだろうという推測は成り立ちますが・・・)。

    どちらにしても、真実はしばらくわからないように思えますが、その前に発見者を葬らないよう願いたいものです。発見者かどうかも、現段階ではわかりませんが。

    ぜひ、またお越しくださいませ。

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